米印 (アスタリスク) とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

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米印 (アスタリスク) の読み方

日本語表記

アスタリスク (アスタリスク)

英語表記

asterisk (アスタリスク)

米印 (アスタリスク) の意味や用語解説

米印(こめじるし)は、文章や資料において、注釈や補足情報を参照させるために使用される記号である。アステリスク (*) とも呼ばれ、特にコンピュータやITの分野では、そのように呼ばれることが多い。米印は、本文中の特定箇所に付与され、対応する注釈文や補足説明へと読者を誘導する役割を果たす。 米印は、印刷物や手書き文書だけでなく、デジタル文書やプログラミングコードなど、幅広い媒体で使用される。ITの分野においては、マニュアル、仕様書、プログラミングのコメント、データベースの設計書など、様々なドキュメントで見かける機会がある。 米印の具体的な使用例としては、以下のようなものが挙げられる。 1. **用語の定義:** 専門用語や略語が初めて登場する箇所に米印を付与し、その用語の意味や詳細な説明を脚注や別セクションで解説する。これにより、読者は用語の意味を理解しながら読み進めることができる。例えば、「クラウドコンピューティング*は、ネットワーク経由で提供されるコンピューティングリソースである」のように使用し、脚注でクラウドコンピューティングの詳細な説明を行う。 2. **例外的なケースや注意点:** 特定の条件や状況下でのみ適用されるルールや注意点を示すために使用される。例えば、「この関数は、入力値が正の整数である場合にのみ正常に動作する*」のように使用し、脚注で負の整数やゼロが入力された場合の動作について説明する。 3. **参照情報の提示:** 本文中の情報が、特定の文献やデータに基づいていることを示すために使用される。例えば、「この調査結果は、〇〇大学の研究グループによって報告されたものである*」のように使用し、脚注で参考文献の情報を記載する。 4. **プログラミングにおける特殊な意味:** プログラミング言語によっては、米印が特別な意味を持つことがある。例えば、C言語やC++では、ポインタ変数を宣言する際に使用される。また、正規表現においては、直前の文字の0回以上の繰り返しを意味するメタ文字として使用される。 5. **データベースにおけるワイルドカード:** SQLなどのデータベース言語では、LIKE演算子と共に使用され、任意の文字列を表すワイルドカードとして機能する。例えば、「SELECT * FROM users WHERE name LIKE 'T%'」というSQL文は、nameカラムの値がTで始まるすべてのusersテーブルのレコードを選択する。この例では、%がワイルドカードとして機能し、Tの後に続く任意の文字列を表している。 米印を使用する際には、以下の点に注意する必要がある。 * **注釈の場所:** 米印に対応する注釈は、読者が容易に見つけられる場所に配置する。脚注、文末、別セクションなど、適切な場所を選択する必要がある。 * **番号付け:** 複数の注釈がある場合は、米印の代わりに番号や記号(†, ‡など)を使用し、各注釈を一意に識別できるようにする。 * **過剰な使用:** 米印を多用すると、文章が煩雑になり、読みにくくなる可能性がある。必要最小限の使用に留めることが重要である。 * **一貫性:** 同じ種類の情報に対する注釈は、同じ形式で提示する。例えば、用語の定義は常に脚注で行うなど、一貫性を持たせることで、読者は情報をより効率的に理解できる。 ITエンジニア、特にシステムエンジニアは、仕様書、設計書、テスト仕様書など、様々なドキュメントを作成する必要がある。米印を適切に使用することで、ドキュメントの可読性を向上させ、情報伝達の効率を高めることができる。初心者の段階から米印の使い方を理解しておくことは、質の高いドキュメント作成能力を養う上で非常に重要である。

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