後退キー (コウタイキー) とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

後退キー (コウタイキー) の読み方

日本語表記

バックスペースキー (バックスペースキー)

英語表記

Backspace key (バックスペースキー)

後退キー (コウタイキー) の意味や用語解説

後退キー（こうたいキー）とは、一般的にキーボードに備わっているキーの一つで、カーソルの左側にある文字を削除したり、操作を取り消したりする機能を持つキーである。BackSpaceキーとも呼ばれる。 後退キーの基本的な機能は、テキストエディタやワープロソフトなどにおいて、カーソルの左側にある文字を一文字削除することである。例えば、「programing」と入力してしまった場合、カーソルを「g」の右側に移動させ、後退キーを押すことで「g」を削除し、「programing」を「programin」に修正できる。さらに後退キーを押し続けることで、カーソル位置から左側の文字を連続して削除することが可能だ。これは、文章作成やプログラミングにおいて、誤字脱字を修正する上で非常に重要な役割を果たす。 後退キーの機能は、テキスト編集に限らず、様々なアプリケーションで利用されている。ウェブブラウザでは、後退キーを押すことで、一つ前のページに戻る操作を行うことができる。これは、ウェブサイトを閲覧中に誤ってリンクをクリックしてしまった場合や、前のページに戻って情報を確認したい場合に便利である。ただし、ウェブサイトによっては、後退キーによるページ戻り機能を無効化している場合もある。 また、ファイル管理ソフトなどにおいては、後退キーを押すことで、一つ上の階層のフォルダに移動することができる。例えば、C:\Users\User\Documents\Work というフォルダを開いている状態で後退キーを押すと、C:\Users\User\Documents フォルダに移動する。これにより、ファイルやフォルダを整理する際に、階層構造を容易に移動できる。 後退キーの動作は、オペレーティングシステム（OS）やアプリケーションの設定によって異なる場合がある。例えば、一部のテキストエディタでは、後退キーを押した際に、カーソルの左側にある文字を削除するだけでなく、選択されているテキスト全体を削除する機能を持つものもある。また、ターミナルエミュレータなどでは、後退キーの代わりにDeleteキーが同様の役割を果たす場合がある。 プログラミングにおいては、後退キーはソースコードの編集に不可欠なツールである。コードの誤りを修正したり、不要なコードを削除したりする際に頻繁に使用される。また、インデント（字下げ）を調整する際にも、後退キーが利用されることがある。例えば、Pythonなどのインデントが重要な言語では、後退キーを使ってインデントを削除し、コードの構造を調整することが一般的である。 後退キーと混同されやすいキーとして、Deleteキーがある。Deleteキーは、一般的にカーソルの右側にある文字を削除する機能を持つ。後退キーがカーソルの左側を削除するのに対し、Deleteキーは右側を削除するという違いがある。また、Deleteキーは、ファイルやフォルダを削除する際にも使用される。 後退キーは、キーボードの配置によって、その位置が異なる場合がある。一般的には、Enterキーの上、または右上に配置されていることが多い。しかし、ノートパソコンなど、小型のキーボードでは、後退キーの位置が変更されている場合もあるため、注意が必要である。 後退キーは、コンピュータの操作において、基本的な操作の一つであり、システムエンジニアを目指す上で、その機能を理解しておくことは非常に重要である。テキスト編集、ウェブブラウジング、ファイル管理など、様々な場面で活用されるため、日々の学習や業務を通して、その使い方に慣れておくことが望ましい。特に、プログラミングにおいては、ソースコードの修正やデバッグ作業において、後退キーは必要不可欠なツールとなるため、使いこなせるように練習することが重要である。