コレクション(コレクション)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

コレクション(コレクション)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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読み方

日本語表記

コレクション (コレクション)

英語表記

collection (コレクション)

用語解説

コレクションとは、プログラミングにおいて複数のデータをまとめて扱うためのデータ構造の一つである。変数が一つの値を格納するのに対し、コレクションは複数の値を一箇所にまとめて格納し、管理する。コレクションは、データの集合を効率的に操作するための様々な機能を提供する。

コレクションの概念は、プログラミング言語やフレームワークによって異なる実装がなされているが、共通する基本的な考え方として、データの追加、削除、検索、ソートなどが挙げられる。これらの操作を効率的に行うために、コレクションは内部的に様々なデータ構造を利用している。

コレクションの具体的な種類としては、配列、リスト、集合(セット)、辞書(マップ)などが代表的である。

配列は、同じ型のデータを順番に並べて格納するデータ構造である。各データはインデックスと呼ばれる番号で識別され、インデックスを指定することで特定のデータに高速にアクセスできる。配列は、サイズが固定されている場合が多い。

リストは、順序付けられたデータの集合を格納するデータ構造である。配列と似ているが、リストはサイズが可変であり、データの追加や削除が容易である。リストには、連結リストや配列リストなど、様々な実装が存在する。

集合(セット)は、重複のないデータの集合を格納するデータ構造である。集合では、要素の追加、削除、存在確認などの操作が効率的に行える。集合は、要素の順序を保持しないことが多い。

辞書(マップ)は、キーと値のペアを格納するデータ構造である。キーを使って値にアクセスできるため、高速な検索が可能である。辞書は、連想配列やハッシュマップとも呼ばれる。

コレクションを利用するメリットは、主に以下の3点である。

  1. データの効率的な管理: 複数のデータをまとめて管理することで、プログラムの可読性や保守性を向上させることができる。

  2. 処理の効率化: コレクションは、データの追加、削除、検索、ソートなどの操作を効率的に行うための機能を提供する。これにより、プログラムの実行速度を向上させることができる。

  3. 再利用性の向上: コレクションは、様々な場面で利用できる汎用的なデータ構造である。コレクションを利用することで、プログラムの再利用性を向上させることができる。

コレクションを選択する際には、格納するデータの特性や、プログラムで頻繁に行う操作を考慮する必要がある。例えば、データの検索頻度が高い場合は、辞書(マップ)が適しているし、データの順序が重要な場合は、リストや配列が適している。また、データの重複を許容しない場合は、集合(セット)が適している。

コレクションは、現代のプログラミングにおいて不可欠な要素であり、システムエンジニアを目指す上で、その概念と種類、使い方を理解しておくことは非常に重要である。各プログラミング言語やフレームワークが提供するコレクションの種類や機能を理解し、適切なコレクションを選択することで、より効率的で高品質なプログラムを開発することができる。