オンサイト保守(オンサイトホシュ)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

オンサイト保守(オンサイトホシュ)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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読み方

日本語表記

オンサイト保守 (オンサイトホシュ)

英語表記

On-site maintenance (オンサイトメンテナンス)

用語解説

オンサイト保守とは、情報システムやIT機器の障害発生時、または定期的なメンテナンス時に、技術者が顧客の設置場所(オンサイト)へ直接訪問し、修理や点検などの保守作業を行うサービスのことである。遠隔操作や電話サポートでは解決できない物理的な問題に対処する際に有効な手段となる。

オンサイト保守の主な目的は、システムや機器のダウンタイムを最小限に抑え、事業継続性を確保することにある。故障やトラブルが発生した場合、迅速な対応によって業務への影響を軽減し、生産性の低下を防ぐ。また、定期的なメンテナンスを通じて、潜在的な問題点を早期に発見し、予防的な措置を講じることで、長期的な安定稼働を実現する。

オンサイト保守の具体的な作業内容としては、以下のようなものが挙げられる。

  • 故障診断: 機器の動作状況を詳細に調査し、故障の原因を特定する。専用の診断ツールや測定器を使用することもある。
  • 部品交換: 故障した部品を新しい部品と交換する。メーカー純正部品を使用することが一般的だが、状況に応じて互換性のある部品を使用する場合もある。
  • 修理・調整: 機器の修理や調整を行う。精密な作業が必要となる場合もあり、専門的な知識や技術が求められる。
  • ソフトウェア更新: 機器にインストールされているソフトウェアを最新の状態に更新する。セキュリティ脆弱性の解消や機能改善を目的とする。
  • 設定変更: 機器の設定を変更する。ネットワーク設定やセキュリティ設定など、様々な設定変更に対応する。
  • 点検・清掃: 機器の定期的な点検や清掃を行う。ほこりや汚れを取り除くことで、故障の予防や性能維持に繋がる。
  • 動作確認: 作業完了後、機器が正常に動作することを確認する。テストプログラムを実行したり、実際の業務で使用するデータを入力したりして、動作確認を行う。
  • 報告書作成: 作業内容や結果をまとめた報告書を作成する。顧客への説明や、今後の保守計画の策定に役立てられる。

オンサイト保守は、対象となるシステムや機器の種類、契約内容、顧客のニーズに応じて、様々な形態で提供される。

  • スポット保守: 障害発生時など、必要に応じて依頼する保守サービス。
  • 定期保守: 定期的に訪問し、点検やメンテナンスを行う保守サービス。
  • 常駐保守: 技術者が顧客の事業所に常駐し、保守作業を行うサービス。大規模なシステムや、高度な専門知識を必要とする場合に適している。
  • 24時間365日保守: 24時間365日、いつでも対応可能な保守サービス。重要なシステムや、時間外の運用が必要な場合に適している。

オンサイト保守を選択する際には、以下の点に注意する必要がある。

  • 対応時間: 障害発生時の対応時間や、定期メンテナンスの頻度を確認する。
  • 対応範囲: 保守対象となるシステムや機器の種類、作業内容を確認する。
  • 技術力: 技術者のスキルや経験、保有資格を確認する。
  • 費用: 保守費用や、部品交換費用、出張費用などを確認する。
  • SLA(Service Level Agreement): サービス品質保証の内容を確認する。対応時間や復旧時間などが明記されているかを確認する。

オンサイト保守は、システムの安定稼働を支える重要なサービスである。適切な保守体制を構築することで、事業継続性を高め、競争力を強化することができる。システムエンジニアを目指す上で、オンサイト保守の知識は不可欠と言える。

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