サブミット (サブミット) とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

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サブミット (サブミット) の読み方

日本語表記

サブミット (サブミット)

英語表記

submit (サブミット)

サブミット (サブミット) の意味や用語解説

サブミットとは、一般的に、入力フォームなどに入力されたデータを、サーバに送信する操作を指す。ウェブサイトやアプリケーションで、ユーザーが情報を登録したり、問い合わせを送ったりする際に頻繁に使われる言葉だ。 もう少し詳しく見てみよう。サブミットは、英語の "submit" (提出する、委ねる)を語源としており、まさにその意味の通り、ユーザーが入力した情報を、処理を行う主体(多くはサーバ)に引き渡す行為を意味する。具体的には、ウェブブラウザ上で表示されたフォームに、名前、住所、メールアドレスなどの情報を入力し、そのフォームに設置された「送信」や「登録」といったボタンをクリックすることで、サブミットが行われる。 サブミットの背後では、様々な処理が実行されている。まず、ユーザーが入力したデータは、ウェブブラウザによって一定の形式(例えば、HTTPリクエストのパラメータ)に変換される。そして、この変換されたデータが、ネットワークを通じてサーバに送信される。サーバ側では、受信したデータに基づいて、データベースへの登録、メールの送信、処理結果の返信など、様々な処理を実行する。 サブミットの方法は、大きく分けてGETメソッドとPOSTメソッドの2種類がある。GETメソッドは、URLにパラメータとしてデータを付加して送信する方法だ。例えば、「https://example.com/search?keyword=検索ワード」のように、URLに「?」以降にキーワードが付加される。GETメソッドは、URLにデータが露出するため、機密性の高い情報の送信には適さない。また、URLの長さには制限があるため、大量のデータを送信することも難しい。主に検索エンジンのキーワード送信など、比較的少量のデータを送信する場合に用いられる。 一方、POSTメソッドは、HTTPリクエストのボディ部分にデータを格納して送信する方法だ。GETメソッドとは異なり、URLにデータが露出しないため、機密性の高い情報の送信に適している。また、送信できるデータ量にも比較的大きな制限がないため、大量のデータを送信する場合にも用いられる。例えば、会員登録フォームや問い合わせフォームなど、個人情報を含むデータを送信する場合によく用いられる。 サブミットに関連する技術要素としては、HTML、HTTP、JavaScriptなどが挙げられる。HTMLは、ウェブページの構造を記述するための言語であり、フォームの作成に用いられる。HTTPは、ウェブブラウザとサーバの間でデータを送受信するためのプロトコルであり、サブミットの際にデータの送受信を行う。JavaScriptは、ウェブページに動的な機能を追加するための言語であり、フォームの入力内容のチェックや、サブミット後の画面遷移などを制御するために用いられる。 サブミットを行う際には、いくつかの注意点がある。まず、入力されたデータが正しい形式であるかどうかをチェックする必要がある。例えば、メールアドレスの形式が正しいかどうか、必須項目が入力されているかどうかなどを確認する。このようなチェックは、クライアントサイド(ウェブブラウザ側)でJavaScriptを用いて行うこともできるし、サーバサイドで行うこともできる。 また、サブミットされたデータがセキュリティ上の問題を引き起こさないように対策する必要がある。例えば、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)といった攻撃を防ぐために、入力されたデータを適切にエスケープ処理したり、サニタイズ処理したりする必要がある。これらの対策は、主にサーバサイドで行われる。 さらに、サブミット後の処理が適切に行われるように、エラー処理を実装する必要がある。例えば、データベースへの登録に失敗した場合や、メールの送信に失敗した場合などに、適切なエラーメッセージを表示したり、エラーログを記録したりする。 システムエンジニアを目指す上で、サブミットの仕組みを理解することは非常に重要だ。ウェブアプリケーション開発においては、ユーザーからの入力を受け付け、それをサーバで処理するという流れは、基本的なパターンの一つであり、サブミットはその中心的な役割を担っている。サブミットに関する技術要素や注意点を理解することで、より安全で使いやすいウェブアプリケーションを開発することができるようになるだろう。

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