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【ITニュース解説】19 Chrome DevTools Tricks Every Developer Should Know

2026年08月22日に「Dev.to」が公開したITニュース「19 Chrome DevTools Tricks Every Developer Should Know」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

Chrome DevToolsはWeb開発に不可欠な多機能ツール。通常使われない多くの隠れた機能があり、デバッグ速度向上や作業効率化に役立つ。全ページスクショ、ネットワーク制限、ライブ編集などの活用法を知れば、Webサイトの不具合特定や改善、パフォーマンス向上に大きく貢献できる。

ITニュース解説

WebサイトやWebアプリケーションを開発するシステムエンジニアにとって、開発ツールは日々の作業を効率化し、問題を素早く解決するための強力な味方だ。特にGoogle Chromeに標準搭載されている「Chrome DevTools(開発者ツール)」は、その多機能さから多くの開発者に利用されている。ここでは、開発作業を格段に向上させるDevToolsの便利な機能を紹介する。これらの機能を使いこなせば、デバッグ作業やWebサイトの最適化がよりスムーズになるだろう。

まず、ほとんどの機能を素早く呼び出す「コマンドパレット」がある。VS Codeのようなエディタと同様に、Ctrl + Shift + P(MacではCmd + Shift + P)を押すだけで、スクリーンショットの撮影、テーマの変更、各種パネルの表示など、必要な機能を検索して即座に実行できる。これはメニューをたどるよりもはるかに高速で、開発効率を大きく改善する。

Webページ全体のスクリーンショットを撮りたい場合も、拡張機能は不要だ。コマンドパレットから「Capture full size screenshot」を選択すれば、スクロールが必要な長いページでも、表示されていない部分も含めて一枚の画像として保存できる。また、特定のHTML要素だけを撮影したい場合は「Capture node screenshot」が便利だ。

CSSの「:hover」や「:focus」といった状態をテストする際に、マウスを動かし続ける必要はない。Elementsパネルで要素を選択し、Stylesタブ内の「:hov」ボタンをクリックすると、ホバー、フォーカス、アクティブなどの状態を強制的に適用できる。これにより、インタラクティブな要素のスタイルを簡単に確認し、デバッグできる。

Webページ上の任意のテキストを一時的に変更したいときは、Consoleパネルで「document.designMode = 'on'」と入力して実行すると、ページ全体が編集可能になる。これにより、デザインのモックアップ作成や、仮のテキストでの表示確認が簡単に行える。

Elementsパネルで選択したHTML要素は、Consoleパネルで「$0」として参照できる。これは、その要素のプロパティを調べたり、JavaScriptのメソッドを実行したりする際に非常に便利だ。さらに、「$1」「$2」のように、過去に選択した要素も順番に参照できるため、複数の要素を比較しながら作業する際の効率が向上する。

圧縮(ミニファイ)されたJavaScriptやCSSのコードは読みにくいが、Sourcesパネルでファイルを開き、下部にある「{}」ボタンをクリックすれば、コードが整形されて読みやすくなる。これにより、外部ツールにコピー&ペーストする手間なく、そのままデバッグ作業を進められる。

Webサイトが低速なネットワーク環境でどのように動作するかを確認するには、Networkパネルの「No throttling」ドロップダウンから「Slow 3G」や「Fast 3G」などを選択すると良い。これにより、ユーザーが実際に体験するであろうパフォーマンスをシミュレートし、改善点を見つけることができる。

特定の外部リソース(画像、スクリプト、APIなど)が読み込まれない場合のサイトの挙動をテストしたい場合は、Networkパネルで該当するリクエストを右クリックし、「Block request URL」を選択する。これにより、コードを変更することなく、リソースが利用できない状況を再現し、堅牢性を確認できる。

CSSのカラーコードは多様な形式があるが、Stylesパネルでカラーコードの横にある色見本をShiftキーを押しながらクリックすると、HEX、RGB、HSLなどの形式を簡単に切り替えられる。外部のカラーコンバーターを使う必要がなく、作業がスムーズになる。

CSSの数値(マージン、フォントサイズ、ボーダー半径など)を調整する際は、Stylesパネルでその数値をクリックし、↑/↓キーで1ずつ、Shift + ↑/↓キーで10ずつ、Alt + ↑/↓キーで0.1ずつ増減できる。これにより、正確かつ素早い微調整が可能となる。

Webサイトで使用されていないCSSやJavaScriptのコードを見つけるには、More toolsから開けるCoverageパネルが役立つ。記録を開始してページを操作すると、実際に使用されたコードと未使用のコードの割合が表示されるため、不要なコードを削除してサイトのパフォーマンスを最適化できる。

様々なデバイスでの表示を確認するには、Device Toolbarアイコンをクリックするか、Ctrl + Shift + MでResponsive Design Modeを開く。ここでは、プリセットのデバイスを選択したり、カスタムの画面サイズを設定したりして、スマートフォンやタブレットでの表示をエミュレートできる。

Webサイトのダークモードやライトモードの表示を確認したい場合は、StylesパネルのブラシアイコンをクリックしてRendering Emulationsメニューを開き、「prefers-color-scheme」の設定を切り替えるだけで良い。OSの設定を変更する手間が省け、デザイン確認が容易になる。

Elementsパネルで任意の要素を右クリックし、「Copy」メニューから「Copy styles」「Copy selector」「Copy JS path」などを選択すると、その要素に適用されているCSSスタイル、一意のCSSセレクタ、JavaScriptから要素を参照するためのパスなどを簡単にコピーできる。これは、コード記述の時間を節約する。

Webページの動作が遅い原因を特定するには、Performanceパネルが非常に有効だ。Recordボタンをクリックしてページ操作を記録すると、JavaScriptの実行、レンダリング、ペイントなどの詳細なタイムラインが表示される。特に赤くハイライトされた「long tasks」は、ページの応答性の悪さの原因であることが多いため、重点的に分析すると良い。

Webサイトの品質を総合的に評価するLighthouse監査機能もDevToolsに組み込まれている。Lighthouseパネルから「Analyze page load」を実行すると、パフォーマンス、アクセシビリティ、ベストプラクティス、SEOなどに関する詳細なレポートと改善提案が得られる。これにより、Webサイトの品質向上に向けた具体的な行動がとれる。

DevTools上で行った変更は通常、ページを再読み込みすると失われるが、「Local Overrides」機能を使えば、その変更をローカルに保存し、再読み込み後も適用し続けることができる。SourcesパネルのOverridesタブで有効化し、ローカルフォルダを選択するだけで、サーバー上のファイルではなく、ローカルの編集内容でページが表示されるようになる。

JavaScriptのデバッグ作業中に特定の変数の値を常に監視したい場合は、Sourcesパネルの「Watch Expressions」を利用する。user.idやitems.lengthのような式を追加しておけば、ブレークポイントでコードの実行が停止するたびに、その式の値が自動的に更新される。これにより、console.logを多用したり、変数をいちいちホバーしたりする手間が省ける。

Elementsパネルでは、HTML要素をドラッグ&ドロップして、DOMツリー内での位置を簡単に変更できる。要素を移動させると、Webページ上での表示も即座に更新されるため、様々なレイアウトを試したり、要素の並び順を変更したりする際に、コードを直接編集することなく視覚的に確認できる。

これらのChrome DevToolsの機能は、Web開発における多くの課題を解決し、作業効率を飛躍的に向上させる。システムエンジニアとして開発に携わるなら、これらの機能を習得し、日々の業務に活用することで、よりスムーズで質の高い開発を実現できるだろう。