【ITニュース解説】🔧 Ending Engineering Toil in DevOps: Why Automation Matters

2025年09月05日に「Dev.to」が公開したITニュース「🔧 Ending Engineering Toil in DevOps: Why Automation Matters」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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ITニュース概要

DevOpsにおける「トイル(無価値な作業)」は、開発速度の低下やエンジニアの負担増を招く。Infrastructure as Code(IaC)の自動化により、設定ミスを早期に検出し、継続的な変更管理を実現。エンジニアは開発に集中でき、インフラ提供も迅速化。手作業を減らし、より安全で効率的なシステム構築を目指せる。

ITニュース解説

システムエンジニアを目指す君へ、DevOpsにおける「トイル」を自動化で解消することの重要性について解説するよ。

DevOpsやプラットフォームチームを率いていると、インフラの変更に関するチケットが山積みになり、手動でのレビューがデリバリー速度を遅らせ、エンジニアが設定ミスに対処するばかりで、新しいものを構築する時間がなくなってしまうという状況に陥ることがある。これは「エンジニアリングトイル」と呼ばれるもので、手作業で反復的であり、長期的な価値をほとんど生まない作業のことだ。クラウドインフラにおいては、このトイルが至る所に存在する。

エンジニアリングトイルは、個々の作業としては小さく見えるかもしれない。例えば、「この設定のずれを修正するだけ」「この設定を修正するだけ」といったものだ。しかし、これらの小さなトイルが積み重なることで、様々な問題が発生する。デリバリー速度が低下し、インフラ要求がチケットのボトルネックとなる。エンジニアは疲弊し、新しいものを開発するよりもデバッグに時間を費やすことになる。手動での変更作業は、ミスの余地を増やし、リスクを高める。本来機能開発に充てられるべき時間が、メンテナンスに費やされてしまう。GoogleのSRE(Site Reliability Engineering)の原則にもあるように、トイルが多すぎると、スケーラビリティが損なわれる。

この問題への対策は、「より一生懸命働く」ことではない。繰り返しの作業を自動化することこそが解決策となる。Infrastructure as Code(IaC)のパイプラインとガードレールを導入することで、チームは以下のことが実現できるようになる。CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)において、自動化されたポリシーチェックにより、設定ミスを早期に発見できる。継続的なドリフト検出と修正により、設定ずれを解消できる。セルフサービスでのインフラデリバリーを可能にすることで、チケット対応を減らせる。Terraformのインポート機能を使って、管理されていないリソースをIaCで管理下に置くことで、レガシーな問題を解消できる。コンソールから直接変更を行う「ClickOps」を禁止し、コンソールで行われた変更を即座に検知できるようにする。

例えば、IaC自動化パイプラインは以下のようなものになる。まず、コードの形式を整え、文法チェックを行う(lint)。次に、変更内容の実行計画を作成する(plan)。そして、その計画を実行する(apply)。すべての変更が同じ自動化されたプロセスを経ることで、より安全で迅速な変更が可能になり、トイルを減らすことができる。

エンジニアリングトイルの削減を優先するチームは、様々な面でメリットを享受できる。手作業が減り、決まりきったTerraformコードの記述や、チケット対応のループから解放される。開発者は、必要な時にセルフサービスでコンプライアンスに準拠したインフラをオンデマンドで利用できるようになるため、インフラのデリバリーが迅速化する。問題が本番環境に影響を与える前に早期に発見されるため、トラブルシューティングの負担が軽減される。エンジニアは、問題を解決するのではなく、新しいものを構築する時間に集中できるようになり、満足度が向上する。

エンジニアリングトイルは、イノベーションに対する税金のようなものだ。放置すればするほど、その影響は大きくなる。この問題の解決策は、単に人を増やすことではない。トイルを根絶するためのシステムを構築することこそが、重要なのだ。

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