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【ITニュース解説】macOS: Open Files and Folders in VS Code from Finder

2026年08月22日に「Dev.to」が公開したITニュース「macOS: Open Files and Folders in VS Code from Finder」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

macOSでFinderから直接VS Codeでファイルやフォルダを開く方法を解説。ターミナルから「code .」と入力する手間を省き、Automatorでクイックアクションを作成するか、シェルスクリプトで自動設定することで、選択した項目をVS Codeで素早く開けるようになり、開発作業を効率化できる。

ITニュース解説

多くのシステムエンジニアが開発作業で利用するVisual Studio Code(VS Code)は、非常に高機能なコードエディターだ。ターミナル(コマンドを実行する黒い画面)から code . というコマンドを実行すれば、今いるディレクトリ(フォルダー)をすぐにVS Codeで開ける。これは非常に便利で、多くの開発者が日常的に使っている方法だ。しかし、もしあなたがMacのFinder(ファイルやフォルダーを視覚的に管理するアプリケーション)でプロジェクトのフォルダーを閲覧している時、そこからVS Codeで開きたいと思ったらどうだろうか。一度Finderを離れてターミナルを開き、目的のフォルダーまで移動してから code . と入力するのは、少しばかり手間がかかると感じるかもしれない。今回の解説では、このちょっとした手間を省き、Finderから直接VS Codeでファイルやフォルダーを開けるようにする設定方法について詳しく説明する。この設定は、特にMacユーザーの開発者にとって、日々の作業をよりスムーズにする小さな工夫となるだろう。

ここで登場するのが、macOSの「クイックアクション」という機能だ。クイックアクションとは、Finderでファイルやフォルダーを右クリックした時に表示されるメニューの中に、自分で作成した便利な機能を追加できる仕組みのことである。今回の目的は、このクイックアクションに「VS Codeで開く」という項目を追加することにある。これがあれば、Finderで目的のファイルやフォルダーを選択し、右クリックしてその項目を選ぶだけで、すぐにVS Codeが起動し、選択した内容が開かれるようになる。手動で設定する方法と、シェルスクリプトというプログラムを使って自動で設定する方法の二つがあるが、どちらの方法も最終的には同じ便利な機能を実現する。

まず、macOSに標準で搭載されている「Automator(オートメーター)」というアプリケーションを使って、クイックアクションを手動で作成する方法を解説する。Automatorは、繰り返し行う作業を自動化するためのツールで、プログラミングの知識がなくても特定のタスクを簡単に追加できる優れた機能を持つ。

Automatorアプリを開いたら、「新規書類」を選び、次に「クイックアクション」を選択する。新しいクイックアクションの設定画面で、上部にある「ワークフローは以下を受け取る」という項目を「ファイルまたはフォルダ」に、その右隣の「検索対象」を「Finder」に設定する。これは、「このクイックアクションは、Finderでファイルやフォルダーが選択されたときに利用できるようになる」という意味である。

次に、左側のアクションパネルから「シェルスクリプトを実行」という項目を探し、それを中央のワークフローエリアにドラッグ&ドロップして追加する。追加したアクションの設定で、「シェル」は「/bin/zsh」を選び、「入力を渡す」は「引数として」を選択する。これにより、Finderで選択されたファイルやフォルダーのパスが、シェルスクリプト(コンピューターに特定の処理を行わせるための命令が書かれたプログラムファイル)の引数として渡されるようになる。

「シェルスクリプトを実行」アクションの中に、あらかじめ書かれているサンプルスクリプトを消し、以下のコマンドを記述する。 /usr/bin/open -b com.microsoft.VSCode "$@" これが、このクイックアクションの核心となるコマンドである。このコマンドの詳細については後述するが、簡単に言えば「選択されたファイルをVS Codeで開く」という命令になる。

スクリプトを入力したら、Automatorのメニューから「ファイル」→「保存」を選び、名前を「Open in VS Code」として保存する。これでクイックアクションの設定は完了だ。Finderで任意のファイルやフォルダーを右クリックし、「クイックアクション」または「サービス」の項目の中に「Open in VS Code」が表示されるはずである。これを選択すれば、VS Codeが起動し、選択した項目が開かれることを確認できるだろう。

さらに、このクイックアクションを頻繁に使う場合は、キーボードショートカットを割り当てることも可能である。システム設定(またはシステム環境設定)の「キーボード」→「キーボードショートカット」→「サービス」と進み、「ファイルとフォルダ」の項目内にある「Open in VS Code」を見つける。その横にある「なし」と表示されている部分をダブルクリックし、Shift + Command + V のような任意のキーボードショートカットを押して登録すれば、Finderで選択した後に右クリックメニューを開かずに、直接ショートカットキーでVS Codeを開けるようになる。

手動での設定は一度行えばよいが、もし複数のMacで同じ設定をしたい場合や、手動での作業を避けたい場合は、シェルスクリプトを使って自動的に設定することもできる。この方法は、設定の手順をスクリプトというプログラムに任せることで、より手軽に、そして確実にクイックアクションを導入できるメリットがある。

この自動設定スクリプトは、GitHubというウェブサービス上で公開されており、そこからダウンロードして利用する。GitHubは、多くの開発者がプログラムコードを共有・管理するために利用している場所だ。

まず、ターミナルを開き、Gitというバージョン管理ツールを使ってリポジトリ(プログラムの保管場所)を自分のMacにクローンするか、直接インストーラースクリプトファイル「install-open-in-vscode-plugin.sh」をダウンロードする。 リポジトリをクローンした場合は、git clone https://github.com/moyarich/Open-Files-and-Folders-in-VS-Code-from-Finder.git というコマンドを実行し、その後 cd Open-Files-and-Folders-in-VS-Code-from-Finder でプロジェクトのディレクトリに移動する。

ダウンロードしたスクリプトファイルは、そのままでは実行できない場合があるため、まず実行権限を与える必要がある。ターミナルで chmod +x ./install-open-in-vscode-plugin.sh というコマンドを実行する。 その後、zsh ./install-open-in-vscode-plugin.sh install というコマンドを実行すれば、スクリプトが自動的にAutomatorのクイックアクションを作成し、必要な設定を行い、macOSに登録してくれる。手動設定と同じように、Finderでファイルやフォルダーを右クリックすると「Open in VS Code」が表示されるようになるはずだ。

スクリプトには、設定が正しく行われたかを確認するための status コマンド (zsh ./install-open-in-vscode-plugin.sh status) や、作成したクイックアクションを削除するための uninstall コマンド (zsh ./install-open-in-vscode-plugin.sh uninstall) も用意されているので、必要に応じて利用できる。

ここで、クイックアクションの核となるコマンド /usr/bin/open -b com.microsoft.VSCode "$@" が、具体的にどのような意味を持っているのかを初心者にも分かりやすく解説しよう。この短いコマンドの中に、重要な三つの要素が含まれている。

一つ目は /usr/bin/open だ。open はmacOSに標準で備わっている非常に便利なコマンドで、ファイル、フォルダー、ウェブサイトのURL、そしてアプリケーションなどを開くために使われる。例えば、ターミナルで open . と入力すれば、今いるディレクトリをFinderで開くことができるし、open -a "Visual Studio Code" と入力すればVS Codeアプリケーション自体を起動できる。今回のAutomatorのスクリプトでは、open コマンドをフルパス /usr/bin/open で指定している。これは、どの環境から実行されても確実にmacOSの open コマンドが呼び出されるようにするためである。

二つ目は -b com.microsoft.VSCode という部分だ。open コマンドの -b オプションは、「指定されたアプリケーションのバンドル識別子を使って、そのアプリケーションで項目を開く」という意味を持つ。バンドル識別子とは、Macのアプリケーションをそれぞれ一意に識別するための特別な名前のようなものである。Visual Studio Codeのバンドル識別子は com.microsoft.VSCode となっている。つまり、-b com.microsoft.VSCode は「これをVisual Studio Codeで開いてください」という明確な指示を open コマンドに与えているのだ。この方法を使うことで、VS CodeアプリケーションがMacのどこにインストールされていても、正しく識別して起動できるという利点がある。

三つ目は "$@" だ。これは、シェルスクリプトにおいて、スクリプトに渡されたすべての引数(この場合はFinderで選択されたファイルやフォルダーのパス)を安全にまとめて表すための特別な記法である。Automatorで「入力を渡す」を「引数として」に設定したことを思い出してほしい。Finderで複数のファイルやフォルダーを選択した場合、それらすべてのパスが "$@" の部分に置き換えられてコマンドに渡される。例えば、「My React Project」のように名前にスペースを含むフォルダーを選択した場合、"$@" を使わないとシェルが「My」「React」「Project」をそれぞれ別の引数として認識してしまう可能性がある。しかし、"$@" のようにダブルクォーテーションで囲むことで、スペースを含んだパス全体を一つのまとまりとして正しく扱うことができる。これにより、ファイルやフォルダーの数や名前にかかわらず、常に正確にVS Codeで開くことが保証されるのだ。

このクイックアクションを設定することで、あなたの開発ワークフローは確実に効率化される。普段ターミナルで作業している時に code . と入力するのは引き続き最も速い方法だが、もしFinderでファイルの構成を確認したり、特定のファイルを探したりしている時に、「よし、これをVS Codeで編集しよう」と思った瞬間、すぐに右クリックメニューやキーボードショートカットでVS Codeを起動できるようになる。これは一見小さな改善に思えるかもしれないが、日々繰り返される開発作業の中で、何度も発生する「FinderからVS Codeへ移動する」というステップの手間を省くことで、集中力を途切れさせることなくスムーズに作業を進めることができるようになるだろう。システムエンジニアにとって、このような小さな工夫の積み重ねが、最終的には大きな生産性の向上につながるのだ。

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