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【ITニュース解説】21 native browser APIs you might not have used before

2025年09月17日に「Dev.to」が公開したITニュース「21 native browser APIs you might not have used before」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

Webブラウザの「ネイティブAPI」は、外部ライブラリ不要でOS連携やデバイス操作などWebアプリに実装可能。開発効率向上、高機能化に役立つ。

ITニュース解説

現代のウェブアプリケーション開発において、ブラウザが持つ「ネイティブAPI」の活用は非常に重要だ。かつては外部ライブラリを導入して実現していた機能も、今ではブラウザが標準で提供する機能で代替できるようになってきている。これは、アプリケーションの軽量化やパフォーマンス向上、そして開発効率の向上につながる。システムエンジニアを目指す上では、これらのネイティブな機能を知り、適切に使いこなすことが求められる。ここでは、知っておくと便利な21のブラウザAPIについて解説する。

まず「Web Share API」は、ウェブページからOS標準の共有機能を利用可能にする。これにより、独自のソーシャルメディア共有ボタンを実装する代わりに、ユーザーのデバイスに合わせた共有ダイアログを簡単に呼び出せる。次に「Vibration API」は、スマートフォンなどのデバイスの振動機能を制御し、触覚フィードバックを提供できる。ユーザーのアクションに対して微細な振動を与えることで、よりリッチな体験を演出できるだろう。「Broadcast Channel API」は、同じウェブサイトの異なるタブやウィンドウ、iframeといった「ブラウザコンテキスト」間でメッセージを安全にやり取りする機能だ。アプリケーション内で異なるページが連携する際に役立つ。「Screen Wake Lock API」を使えば、アプリケーション利用中にデバイスの画面が暗くなったり、ロックされたりするのを防ぐことができる。レシピアプリやプレゼンテーションツールなどで、画面表示を維持したい場合に便利だ。「Page Visibility API」は、ユーザーが現在のタブを閲覧しているか、別のタブに切り替えて隠れているかを検知する。これにより、タブが非表示の際には不要な処理を一時停止するなどして、パフォーマンスを最適化できる。

「Clipboard API」は、クリップボードへのテキストやその他のデータの読み書きを、より現代的かつ安全な方法で実現する。ユーザーの許可を適切に管理しながら、コピー&ペースト機能を実装できる。「Web Speech API」は、音声認識(スピーチをテキストに変換)と音声合成(テキストを音声で読み上げ)の二つの機能を提供する。音声コマンドで操作するアプリケーションや、視覚障害者向けのアクセシビリティ向上に貢献する。「Battery Status API」は、デバイスのバッテリー残量や充電状態を取得できる。バッテリー残量が少ない場合に省電力モードに切り替えるなど、アプリケーションの動作を最適化する際に役立つだろう。「Network Information API」は、ユーザーのネットワーク接続タイプや実効帯域幅などの情報を取得する。これにより、通信速度が遅い環境では画像の品質を落とすなど、ネットワーク状況に応じたコンテンツ配信が可能になる。「Payment Request API」は、ブラウザに組み込まれたネイティブな支払いUIと連携し、ユーザーが保存しているカード情報やデジタルウォレットを使って、スムーズな決済を可能にする。

「Resize Observer API」は、HTML要素のサイズ変更を効率的に監視するためのAPIだ。ウィンドウサイズ変更イベントに依存することなく、特定の要素がリサイズされた際にのみ処理を実行できるため、レスポンシブデザインのコンポーネント開発に有用だ。「Credential Management API」は、ブラウザのパスワードマネージャーと連携し、ユーザーが保存している資格情報を使って、ワンタップでサインインできるようなシームレスなログイン体験を提供する。「Screen Orientation API」は、画面の向き(縦向きか横向きか)を制御したり、その変更を検知したりできる。ゲームや動画プレイヤーなど、特定の画面向きに最適化されたアプリケーションで活用できる。「Idle Detection API」は、ユーザーがキーボードやマウスなどの操作を行わず、デバイスがアイドル状態(非アクティブ)になったことを検知する。チャットアプリでユーザーの状態を表示したり、セキュリティ関連の機能に利用したりできるだろう。「File System Access API」は、ユーザーの許可を得て、ブラウザから直接ファイルを読み書きできる。これにより、ウェブアプリケーションがローカルファイルシステムと連携する、より強力なオフライン機能を構築できる。

「EyeDropper API」は、ユーザーが画面上の任意の色を直接選択できる機能を提供する。デザインツールやテーマカスタマイザーなど、色を扱うアプリケーションで非常に便利だ。「WebOTP API」は、SMSで受信したワンタイムパスワード(OTP)を自動的に読み取り、フォームに自動入力することを可能にする。二段階認証のプロセスを簡素化し、ユーザーの入力負担を軽減する。「Contact Picker API」は、ユーザーの許可を得て、デバイスの連絡先リストにアクセスする。これにより、ユーザーはアプリ内で手動で情報を入力することなく、既存の連絡先から情報を選択して共有できる。「Barcode Detection API」は、外部ライブラリを使用せずに、ブラウザ内でバーコードやQRコードを検出・デコードする機能を提供する。モバイルでのスキャン機能を簡単に実装できる。「Geolocation API」は、位置情報サービスとしては広く知られているが、高精度な位置情報を要求したり、ユーザーの移動に応じて位置情報の変化を継続的に監視したりするなどの、より高度な使い方も可能だ。最後に「Notification API」は、ブラウザの外にシステム通知を表示する機能を提供する。サービスワーカーと組み合わせることで、アプリケーションが開いていない状態でもユーザーに重要な情報を通知できる。

これらのネイティブAPIを活用することで、開発者は外部ライブラリへの依存を減らし、より高速で安全、そして統合されたユーザー体験を提供するウェブアプリケーションを構築できるようになる。システムエンジニアとして、これらの最新のブラウザ機能を理解し、その可能性を最大限に引き出すスキルは、今後のウェブ開発においてますます重要となるだろう。