【ITニュース解説】NotebookLM、「音声概要」機能で日本語を含む多言語をサポートへ

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GoogleのAI調査アシスタント「NotebookLM」の音声概要機能が、日本語に対応。これまで英語のみだったが、GeminiベースのAIが調査内容を多言語で音声として要約してくれる。ベータ版として提供開始され、システムエンジニアの学習にも役立つ可能性がある。

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Googleの提供する「NotebookLM」というAIアシスタントアプリをご存知だろうか。これは、GeminiというGoogleのAIモデルをベースにしており、主に調査や学習をサポートするツールだ。NotebookLMの便利な機能の一つに、「音声概要」というものがある。これは、ユーザーがNotebookLMに読み込ませた大量の情報を、AIが要約して音声で読み上げてくれる機能だ。 たとえば、あるテーマについてインターネットで調べた複数の記事や論文をNotebookLMにアップロードすると、AIがそれらの情報を分析し、重要なポイントをまとめて音声で説明してくれる。これにより、情報を効率的に把握し、理解を深めることができる。 これまで、この音声概要機能は英語のみに対応していた。しかし、2024年4月29日、Googleはこの機能を大幅に拡張し、日本語を含む多くの言語に対応させた。現在はベータ版としての提供だが、これにより、日本語を母語とするユーザーもNotebookLMの音声概要機能を活用し、より効率的に調査や学習を進めることが可能になった。 システムエンジニアを目指す人にとって、このNotebookLMの音声概要機能の多言語対応は、いくつかの点で重要な意味を持つ。 まず、技術情報の収集と理解の効率化だ。システムエンジニアは、常に最新の技術動向を把握し、新しい技術を習得する必要がある。そのため、大量の技術文書や論文、ブログ記事などを読むことになるが、NotebookLMの音声概要機能を使うことで、これらの情報を効率的に把握できる。たとえば、英語で書かれた技術論文をNotebookLMに読み込ませ、日本語の音声概要を聞くことで、英語に不慣れな人でも内容を素早く理解できる。 次に、学習効率の向上だ。システムエンジニアの学習範囲は非常に広く、プログラミング、データベース、ネットワーク、セキュリティなど、様々な分野の知識を習得する必要がある。NotebookLMを活用することで、これらの分野に関する情報を効率的に学習できる。たとえば、あるプログラミング言語のチュートリアルをNotebookLMに読み込ませ、音声概要を聞きながらコードを書いていくことで、より効率的に学習を進めることができる。 さらに、ドキュメント作成のサポートにも活用できる。システム開発においては、設計書、仕様書、テスト計画書など、様々なドキュメントを作成する必要がある。NotebookLMを使って、関連情報を収集し、音声概要を聞きながらドキュメントを作成することで、より正確でわかりやすいドキュメントを作成できる。 NotebookLMの音声概要機能は、ベータ版ということもあり、まだ改善の余地があるかもしれない。しかし、今後のアップデートによって、さらに精度が向上し、より多くの言語に対応していくことが期待される。 システムエンジニアを目指す人にとって、NotebookLMは、学習、調査、ドキュメント作成など、様々な場面で役立つ強力なツールとなるだろう。積極的に活用し、自身のスキルアップに役立ててほしい。特に多言語対応によって、海外の最新技術情報をいち早くキャッチアップし、グローバルな視点を持つエンジニアを目指す上で強力な助けとなるはずだ。今後は、NotebookLMだけでなく、他のAIツールも積極的に試し、それぞれの特徴を理解することで、より効率的な学習や業務遂行が可能になるだろう。

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