【ITニュース解説】The Philosophical Choice Between SQLite and DuckDB for Flutter Developers

2025年09月05日に「Dev.to」が公開したITニュース「The Philosophical Choice Between SQLite and DuckDB for Flutter Developers」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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ITニュース概要

Flutterアプリのデータ保存でSQLiteとDuckDBの選択は重要。SQLiteは行単位でデータを扱い、高速な読み書き更新に向き、日々の記録や設定に適する。DuckDBは列単位でデータを扱い、大量データの分析や集計に強く、傾向分析や可視化に最適。アプリの目的とデータ特性に合わせて選択することが重要。

ITニュース解説

Flutterアプリ開発者がローカルデータベースを選ぶ際、SQLiteとDuckDBはそれぞれ異なる設計思想を持つ。どちらを選ぶべきかは、アプリの目的とデータの性質によって決まる。

SQLiteは、日々の細かなデータ処理に適したデータベース。例えるなら、市役所の窓口業務のように、個別の要求を迅速かつ正確に処理するのに向いている。データは行単位で保存され、トランザクション処理(データの追加、更新、削除の一連の処理をまとめて行うこと)に強い。これは、メモアプリや設定画面、チャット履歴など、個別のレコードを頻繁に読み書きするような用途に最適。データの整合性を保ちながら、高速な処理を実現する。

一方、DuckDBは、大量のデータを分析し、傾向を見つけ出すことに特化したデータベース。図書館の研究者が過去の記録からパターンを探すように、膨大なデータ全体を俯瞰し、分析するのに適している。データは列単位で保存され、「ニューヨークでの購入の平均価格は?」といった質問に対して、関連する列(都市と価格)だけを高速に処理できる。これは、センサーデータの可視化や、トレーニング履歴の分析など、大量のデータを集計・分析するような用途に最適。SQLiteでは時間がかかるような複雑なクエリも、DuckDBなら効率的に実行できる。

どちらを選ぶべきかの判断基準は、アプリの主な機能が個別のデータレコードの読み書き・更新であるか、複雑な集計や分析、大量のデータ処理であるかによる。

個人のお金管理アプリで日々の支出を記録したり、SNSアプリで個別の投稿を更新したりするような場合は、SQLiteが適している。SQLiteは、成熟した技術であり、動作が軽く、トランザクション処理に優れている。

一方、センサーデータを可視化したり、トレーニング履歴から傾向を見つけたりするような場合は、DuckDBが適している。DuckDBは、トランザクションデータベースでは難しい高速なデータ分析を実現する。

重要なのは、アプリの目的に合ったデータベースを選ぶこと。釘を打つのにメスを使わないように、手術をするのにハンマーを使わないように、データベースも用途に合わせて選ぶ必要がある。アプリのデータの性質を理解し、最適なツールを選択することが、優れたアプリケーションを作るための鍵となる。人気があるからという理由だけで選ぶのではなく、データの特性を理解し、それぞれのデータベースの特性を理解することが重要。

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