【ITニュース解説】Streaming Made Simple: RTMP with OBS in 5 Minutes

2025年09月03日に「Dev.to」が公開したITニュース「Streaming Made Simple: RTMP with OBS in 5 Minutes」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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ITニュース概要

OBS StudioでRTMPを使って簡単に配信する方法を紹介。OBSをインストール後、YouTubeなどのプラットフォームか自前のサーバーからRTMP URLとストリームキーを取得。OBSの設定画面でカスタムを選び、URLとキーを入力して配信を開始。ファイアウォールで1935ポートが開いているか確認。

ITニュース解説

この記事では、OBS Studioを使ってRTMP(Real-Time Messaging Protocol)で動画を配信する手順を解説する。システムエンジニアを目指す初心者にも理解できるように、RTMPの基本から設定方法までをわかりやすく説明する。

まず、RTMPとは何かを理解しよう。RTMPは、リアルタイムで動画や音声を伝送するための通信プロトコルだ。簡単に言うと、ライブ配信などで、あなたのパソコンから動画配信プラットフォームへ映像を送るための「道」のようなものだ。このプロトコルを使うことで、遅延を少なく、安定した配信が可能になる。

OBS Studioは、このRTMPを使って配信するためのソフトウェアだ。無料で利用できるオープンソースのソフトウェアで、Windows、macOS、Linuxといった主要なOSに対応している。OBS Studioを使うことで、カメラからの映像やパソコンの画面を録画し、それをRTMPで配信することができる。

具体的な設定手順を見ていこう。まず、OBS Studioをダウンロードしてインストールする。公式サイトから自分のOSに合ったインストーラーをダウンロードし、指示に従ってインストールすれば完了だ。

次に、RTMPサーバーのURLとストリームキーを用意する必要がある。これは、配信先となるプラットフォームによって異なる。YouTube、Twitch、Facebookなどのライブ配信プラットフォームを利用する場合は、それぞれのプラットフォームの設定画面からRTMPサーバーのURLとストリームキーを取得できる。

もし、自分でメディアサーバーを構築して配信したい場合は、Ant Media Server、Wowza Streaming Engine、Nginx-RTMPなどのサーバーソフトウェアを利用することになる。これらのソフトウェアをインストールし、設定することで、自分専用のRTMPサーバーを構築できる。サーバー構築の知識は少し必要になるが、より自由度の高い配信環境を構築できる。

RTMPサーバーのURLとストリームキーを入手したら、OBS Studioの設定を行う。OBS Studioを起動し、「設定」画面を開き、「配信」を選択する。ここで、「サービス」を「カスタム」に設定し、「サーバー」の欄に取得したRTMPサーバーのURLを入力し、「ストリームキー」の欄にストリームキーを入力する。

これで、OBS StudioがRTMPで配信する準備が整った。最後に、OBS Studioの画面下にある「配信開始」ボタンをクリックすれば、配信が開始される。あなたの映像は、RTMPを通じて指定したサーバーに送られ、視聴者が見ることができるようになる。

ここで注意点がいくつかある。まず、ファイアウォールだ。もし、自分でRTMPサーバーを構築した場合、通常、ポート1935番がRTMPの通信に使われる。このポートがファイアウォールで閉じられていると、OBS Studioからサーバーへの通信が遮断されてしまうため、ファイアウォールでポート1935番を開放する必要がある。

また、ストリームキーは、他人に知られないように厳重に管理する必要がある。ストリームキーを知っている人は、あなたのアカウントを使って勝手に配信できてしまうため、注意が必要だ。

RTMP配信は、ネットワーク環境に大きく依存する。安定した配信を行うためには、十分な帯域幅が必要だ。特に、高画質・高音質で配信する場合は、より多くの帯域幅が必要になる。もし、配信中に映像が途切れたり、音声が乱れたりする場合は、ネットワーク環境を見直す必要がある。

さらに、OBS Studioには、様々な設定項目がある。映像の解像度やフレームレート、音声のビットレートなどを調整することで、配信の品質を最適化できる。これらの設定は、配信するコンテンツやネットワーク環境に合わせて調整する必要がある。

RTMPとOBS Studioを組み合わせることで、誰でも簡単にライブ配信を始めることができる。この記事を参考に、ぜひRTMP配信に挑戦してみてほしい。最初はうまくいかないこともあるかもしれないが、試行錯誤を繰り返すことで、より高品質な配信を実現できるようになるはずだ。

また、RTMPはあくまでプロトコルの一つであり、近年ではSRTやRISTといった、より高度な機能を持つプロトコルも登場している。これらのプロトコルについても学んでいくことで、より幅広い配信技術を身につけることができるだろう。