【ITニュース解説】25 Virtual Team Building Activities for Remote Teams

リモートワークの普及により、チームのコミュニケーションは大きく変化した。柔軟性や地理的な制約からの解放といったメリットがある一方で、孤独感や孤立感を感じる人も少なくない。そこで重要になるのが、オンラインでのチームビルディングだ。

従来の「強制参加型」の懇親会や、誰も発言したがらないアイスブレイクは、必ずしもうまく機能しない。ここでは、実際に効果が期待できる25個のチームビルディングのアイデアを紹介する。

バーチャルチームビルディングの重要性

チームビルディングは、メンバー間の信頼関係を築く上で不可欠だ。リモート環境では、偶発的なコミュニケーションが生まれにくいため、意識的に関係性を構築する機会を設ける必要がある。

また、チームの生産性向上にもつながる。メンバー間の良好な関係は、エンゲージメントを高め、協力的な姿勢を促進する。

さらに、コスト効率が良い点もメリットだ。対面でのイベントと比較して、予算を抑えつつ、世界中のメンバーが参加しやすい。

チームへの帰属意識を高め、人材の定着率向上にも貢献する。

適切なアクティビティの選び方

小規模チーム（3〜8人）には、会話を中心としたアクティビティが適している。大規模チーム（15人以上）には、構造化されたアクティビティやブレイクアウトルームの活用が効果的だ。短い会議には、5分程度のアイスブレイクを取り入れ、長めのセッションでは、30分以上の時間をかけてじっくりと取り組むアクティビティを選ぶと良い。グローバルチームの場合は、文化的な多様性に配慮した企画を心がけることが重要だ。

5分間のバーチャルアイスブレイク

手軽に実施できるアイスブレイクは、週ごとの会議の開始時などに最適だ。

• 2つの真実と1つの嘘: 参加者は3つの「事実」を発表するが、そのうち1つは嘘。他の参加者はどれが嘘か当てる。
• バーチャル背景ストーリー: 参加者は面白いバーチャル背景を選び、その背景にまつわるストーリーを共有する。
• お絵かきチャレンジ: 60秒でお題に沿った絵を描き、画面共有する。
• 絵文字チェックイン: 絵文字だけで自分の気分を表し、他の参加者がそれを当てる。
• 無人島のアプリ: 無人島に漂着した際に持っていきたいアプリを3つ選び、その理由を説明する。
• ペットまたは植物紹介: ペットや植物を紹介する。
• 二択クイズ: 「コーヒーか紅茶か」「朝型か夜型か」といった二択の質問に答える。
• 天気予報: 自分の気分を「晴れ」「嵐」「曇り」などの言葉で表現する。

15分間のチームアクティビティ

チームの活性化に役立つアクティビティだ。

• バーチャル宝探し: 「青いもの」「子供の頃の思い出の品」「お気に入りの本」など、指定されたアイテムを探してくる。
• トリビア対決: 業界の知識、会社の歴史、またはランダムな豆知識に関するクイズを行う。Kahootなどのツールが便利だ。
• Show and Tell 2.0: 「生産性を高めるもの」「最近買ったクリエイティブなもの」など、テーマを決めて発表する。
• 脱出ゲーム Lite: オンラインで手軽に楽しめる脱出ゲーム。
• コラボレーションプレイリスト: それぞれが自分の気分や文化を反映する曲を追加し、プレイリストを作成する。
• レシピ交換: 簡単なレシピや、お気に入りのコーヒーの淹れ方などを共有する。
• 本/ポッドキャスト紹介: おすすめの本やポッドキャストを90秒で紹介する。
• デジタルアートギャラリー: MS Paintなどで描いた絵や、スマホで描いたスケッチを共有する。

30〜45分間の本格的なセッション

月1回の全体会議やチームの日に適したアクティビティだ。

• バーチャルミステリー: 参加者全員で探偵となり、殺人事件の謎を解く。
• オンラインゲームショー: 「ファミリー・フュード」や「ジェパディ」のようなミニゲームショーを企画する。
• スキル共有ワークショップ: 参加者がそれぞれの得意なスキル（Excelの裏技、ヨガのポーズ、料理のコツなど）を教え合う。
• バーチャルコーヒテイスティング: コーヒー豆のサンプルを送ったり、各自お気に入りのコーヒーを淹れて、感想を話し合う。
• ストーリーテリングサークル: 「最大の学びの瞬間」などのテーマを設定し、参加者が自分の経験を語る。
• フィットネスブレイク: バーチャルヨガや、オフィスでできるストレッチを行う。
• バーチャルトラベルツアー: 自分の住んでいる街や近所の写真やビデオを共有する。
• 問題解決チャレンジ: グループでシナリオを与え、解決策をブレインストーミングする。
• リモートタレントショー: 参加者が自主的に特技（音楽、料理、アートなど）を披露する。

リモートチームビルディングのヒント

• タイムゾーンを考慮する。
• 事前に技術的な問題をテストする。
• 参加を強制しない。
• ハイエナジーな活動と静かな活動を組み合わせる。
• フィードバックを収集し、改善する。

避けるべき間違い

• 強制的な参加。
• タイムゾーンの無視。
• 複雑すぎるプラットフォームの使用。
• 画一的なアプローチ。
• フォローアップの欠如。

効果測定

• 会議やチャットへの参加率の向上。
• 実際の業務におけるコミュニケーションの改善。
• 従業員満足度の向上。
• プロジェクトにおける連携の強化。

バーチャルチームビルディングは、メンバー間の信頼関係を築き、協力的な働き方を促進し、つながりを深めるための有効な手段だ。小規模な活動から始め、チームのスタイルに合わせて調整していくことが重要だ。