【PHP8.x】curl_share_errno関数の使い方

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curl_share_errno関数は、CURLの共有ハンドルに発生したエラーのコードを取得する関数です。PHPのCURL拡張機能における共有ハンドルは、複数のCURLリクエストの間で、クッキー、DNSキャッシュ、SSLセッション情報といった特定のデータを効率的に共有するための特別な仕組みを提供します。この関数は、共有ハンドルの初期化、設定、または操作の過程で何らかの問題が発生した場合に、その具体的なエラーを示す整数値のコードを返します。

共有ハンドルにエラーが何も発生していない場合は0を返し、エラーが発生している場合は非ゼロの整数値を返します。このエラーコードは、CURLSHcodeという種類の定数に対応しており、例えば共有ハンドルのメモリ割り当て失敗や、不正なオプション設定など、共有リソースに関する様々な問題を特定するのに役立ちます。

この関数は、curl_share_initで共有ハンドルを作成したり、curl_share_setoptで共有オプションを設定したりする際にエラーが発生した場合に、その原因を詳細に把握するために利用されます。一般的なCURLリクエスト(ウェブページの取得など)自体のエラーとは異なり、複数のリクエストで共有されるリソースの管理に特化したエラー情報を提供する点が特徴です。そのため、複数のCURLセッション間で一貫した設定を共有する必要がある複雑なアプリケーションにおいて、共有ハンドルの設定や動作に関する問題のデバッグに非常に有効なツールとなります。

基本的な使い方

構文(syntax)

<?php

$share_handle = curl_share_init();
$error_code = curl_share_errno($share_handle);
curl_share_close($share_handle);

?>

引数(parameters)

CurlShareHandle $share_handle

  • CurlShareHandle $share_handle: 共有ハンドルを指定するCurlShareHandleオブジェクト

戻り値(return)

int

curl_share_errno 関数は、共有ハンドルのエラーコードを整数で返します。エラーが発生していない場合は 0 を返します。

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