【PHP8.x】timezone_name_from_abbr関数の使い方

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timezone_name_from_abbr関数は、タイムゾーンの略語からその正式なタイムゾーン名を取得する関数です。この関数は、例えば「JST」のような略語が与えられたときに、「Asia/Tokyo」といった国際的に標準化されたタイムゾーン識別子を特定するために利用されます。これは、アプリケーション内で日付や時刻を正確に処理する際に、ユーザーが入力した略語をシステムが理解できる形式に変換するのに非常に重要です。

この関数は主に3つの引数を取ります。最初の引数は必須で、検索したいタイムゾーンの略語(文字列)を指定します。2番目の引数はオプションで、UTCからのオフセット秒数を整数で指定します。これは、同じ略語が複数のタイムゾーンで使われている場合に、どちらのタイムゾーンを指すのかを区別するために役立ちます。例えば、CSTはアメリカのCentral Standard Timeと中国標準時の両方で使用されることがあります。3番目の引数もオプションで、夏時間を考慮するかどうかを真偽値で指定します。trueを指定すると夏時間のあるタイムゾーンを探し、falseを指定すると夏時間のないタイムゾーンを探します。

関数は、指定された条件に合致するタイムゾーンの正式名称を文字列で返します。もし該当するタイムゾーンが見つからなかった場合は、falseを返します。略語だけではタイムゾーンを一意に特定できないケースがあるため、オフセット秒数や夏時間の情報も合わせて指定することで、より正確な結果を得ることができます。これにより、開発者は時間に関連する処理をより堅牢に構築できます。

基本的な使い方

構文(syntax)

$timezoneName = timezone_name_from_abbr("EST");

引数(parameters)

string $abbr, int $utcOffset = -1, int $isDST = -1

  • string $abbr: タイムゾーンの略称を指定する文字列(例: "PST", "CET")
  • int $utcOffset = -1: UTCからのオフセットを秒単位で指定する整数。デフォルトは-1で、省略または-1の場合は自動検出を試みます。
  • int $isDST = -1: 夏時間(Daylight Saving Time)が適用されているかどうかを示す整数。0で適用なし、1で適用あり。デフォルトは-1で、自動検出を試みます。

戻り値(return)

string|false

指定された略号(タイムゾーンの短縮名)に対応する完全なタイムゾーン名を文字列で返します。対応するタイムゾーン名が見つからない場合は false を返します。

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