【PHP8.x】mb_regex_encoding関数の使い方
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mb_regex_encoding関数は、マルチバイト文字列を扱う正規表現関数で使用する文字エンコーディングを設定、または取得する処理を実行する関数です。この関数に引数として "UTF-8" や "EUC-JP" などの文字エンコーディング名を文字列で指定すると、それ以降に呼び出される mb_ereg
や mb_ereg_replace
といったマルチバイト対応の正規表現関数は、指定されたエンコーディングで文字列を解釈して処理を行います。設定が成功した場合は true
を返します。一方、引数を指定せずにこの関数を呼び出した場合は、現在設定されている正規表現の文字エンコーディング名を取得することができます。日本語のように1文字を複数バイトで表現する文字を含む文字列に対して正規表現を用いる場合、この設定は非常に重要です。もし処理対象の文字列のエンコーディングと設定が一致していないと、正規表現が正しく機能せず、意図しない結果やエラーの原因となる可能性があります。この設定は、mb_internal_encoding
が設定する内部文字エンコーディングとは独立しており、正規表現関連の関数にのみ影響を与えます。したがって、マルチバイト文字を含む正規表現処理を行う前には、この関数を用いて明示的に文字エンコーディングを指定することが推奨されます。
基本的な使い方
構文(syntax)
mb_regex_encoding(?string $encoding = null): string|bool
引数(parameters)
?string $encoding = null
- ?string $encoding = null: マルチバイト文字列で正規表現検索を行う際のデフォルトエンコーディングを指定します。省略した場合、内部エンコーディングが使用されます。
戻り値(return)
string|bool
現在のマルチバイト正規表現エンコーディングが文字列で返されます。エンコーディングが設定されていない場合は false が返されます。