【PHP8.x】mb_regex_set_options関数の使い方
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mb_regex_set_options関数は、PHPのマルチバイト正規表現機能で使用されるオプションを設定したり、現在設定されているオプションを取得したりする関数です。この関数を利用することで、mb_ereg
やmb_eregi
、mb_ereg_replace
といったマルチバイト正規表現関連の処理において、大文字と小文字を区別するかどうか、改行文字の扱い方、正規表現の内部エンコーディングなど、詳細な動作を制御できます。引数にオプション文字列を指定するとその設定が適用され、引数なしで呼び出すと現在のオプション設定が文字列として返されます。
しかし、PHPのバージョンアップに伴う重要な変更点があります。このmb_regex_set_options
関数は、PHP 8.4で非推奨となり、PHP 9.0で完全に削除される予定です。そのため、新しいシステムを開発する際や既存のコードを改修する際には、この関数を使用することを避けるべきです。代わりに、正規表現のパターン自体にオプションフラグを埋め込む(例えば、大文字と小文字を区別しない場合は /pattern/i
のように指定する)か、mb_ereg_replace()
などの関数で直接オプション引数を指定する方法を採用することが推奨されます。これにより、将来にわたって互換性があり、より保守しやすいコードを記述できます。
基本的な使い方
構文(syntax)
mb_regex_set_options(?string $options = null): string|false
引数(parameters)
?string $options = null
- ?string $options = null: 正規表現のオプションを指定する文字列。省略された場合は、現在のオプションが使用されます。
戻り値(return)
string
mb_regex_set_options関数の実行結果として、以前にmb_regex_set_options関数で設定されていた正規表現オプション文字列を返します。