【PHP8.x】openssl_get_curve_names関数の使い方
作成日: 更新日:
openssl_get_curve_names関数は、PHPのOpenSSL拡張機能において、楕円曲線暗号(ECC)で利用可能なすべての曲線の標準名をリストとして取得する関数です。
楕円曲線暗号は、現代のインターネット通信のセキュリティ、特にHTTPSなどで広く使われているTLS/SSL(Transport Layer Security/Secure Sockets Layer)の基盤や、デジタル署名などに用いられる強力な公開鍵暗号方式の一つです。この暗号方式は、特定の数学的な曲線(楕円曲線)に基づいており、セキュリティの強度や計算速度に応じて、NIST P-256やsecp384r1といった様々な種類の曲線が存在します。
この関数は、現在お使いのシステムでOpenSSLライブラリがサポートしている、または認識している楕円曲線の識別名を一覧で取得するために使用されます。これにより、例えばopenssl_pkey_new
関数を使って楕円曲線暗号の鍵ペアを生成する際に、どの曲線名が利用可能であるかを確認できます。開発者はこの情報をもとに、セキュアな通信やデータ保護の実装において、目的に合った最適な曲線を選択し、指定することが可能になります。
関数が正常に実行されると、サポートされている曲線名の文字列を要素とする配列が返されます。この関数を利用するには、PHP環境でOpenSSL拡張機能がインストールされ、有効になっている必要があります。
基本的な使い方
構文(syntax)
<?php
$curveNames = openssl_get_curve_names();
print_r($curveNames);
?>
引数(parameters)
引数なし
引数はありません
戻り値(return)
array|false
openssl_get_curve_names 関数は、利用可能な楕円曲線名を表す文字列の配列を返します。指定された曲線名が見つからなかった場合や、エラーが発生した場合は false を返します。