【PHP8.x】openssl_spki_export関数の使い方

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openssl_spki_export関数は、WebサイトのSSL/TLS通信など、セキュリティに関連する場面で利用される「Subject Public Key Info(SPKI)」データを、外部で利用できる標準的な形式に変換して取り出す(エクスポートする)関数です。

この関数は、OpenSSL拡張機能の一部として提供されており、通常は証明書署名リクエスト(CSR)などから抽出された公開鍵とその関連情報を扱います。具体的には、openssl_spki_new()などで生成されたSPKIオブジェクト、または既存のCSRから公開鍵の情報を取得し、それをPEM形式という特定のテキスト形式の文字列として出力します。

PEM形式は、鍵や証明書などの暗号情報をテキストファイルとして表現する際に広く使われる形式であり、-----BEGIN SPKI----------END SPKI-----といったヘッダとフッタで囲まれたBase64エンコードされたデータを含みます。

この関数を利用することで、公開鍵情報を他のシステムやサービス、例えば認証局(CA)に提出したり、別のアプリケーションで利用したり、あるいは安全に保管したりする際に、共通の標準形式で簡単に扱えるようになります。処理が成功した場合はPEM形式のSPKI文字列を返し、失敗した場合はfalseを返します。

基本的な使い方

構文(syntax)

<?php
$pem_public_key = openssl_spki_export($spki);

引数(parameters)

string $spki

  • string $spki: SPKI (Subject Public Key Info) 構造体のエンコーディングされた文字列

戻り値(return)

string|false

openssl_spki_export 関数は、SPKI (Subject Public Key Info) トークンを PEM 形式の文字列にエクスポートした結果を返します。エクスポートに失敗した場合は false を返します。

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