【PHP8.x】openssl_x509_free関数の使い方
openssl_x509_free関数は、PHPのOpenSSL拡張機能においてX.509証明書リソースを解放する関数です。この関数は、openssl_x509_read()
や openssl_x509_parse()
などによって読み込まれたり解析されたりして作成されたX.509証明書のリソースを、不要になった際に明示的にメモリから解放するために使用されます。
引数には、解放したいX.509証明書のリソース識別子(具体的には、OpenSSLAsymmetricKey
オブジェクトや OpenSSLCertificate
オブジェクト)を指定します。証明書リソースはシステムのメモリを消費するため、特に大量の証明書を扱うアプリケーションにおいて、処理が終わったリソースを速やかに解放することは、メモリの使用量を最適化し、システムの安定性を保つ上で重要です。この関数を利用することで、スクリプトの実行中に特定のタイミングでメモリを解放し、メモリ効率を向上させることができます。
PHP 8.0以降のバージョンでは、多くのOpenSSL関連リソースがオブジェクトとして扱われるようになり、PHPのガベージコレクション機能によって、スクリプトの実行終了時やオブジェクトがスコープ外になった際に自動的にメモリが解放されることが一般的です。そのため、以前のバージョンと比較して、明示的に openssl_x509_free()
を呼び出す必要性は少なくなっています。しかし、リソースを即座に解放したい場合や、古いPHPバージョンとの互換性を考慮する必要がある場合には、引き続き利用価値があります。関数は、リソースの解放に成功した場合は true
を、失敗した場合は false
を返します。
基本的な使い方
構文(syntax)
openssl_x509_free($certificate);
引数(parameters)
OpenSSLCertificate $certificate
- OpenSSLCertificate $certificate: 解放するX.509証明書リソースを指定します。
戻り値(return)
void
openssl_x509_free関数は、X.509証明書リソースを解放するために使用されます。この関数は値を返しません。