【PHP8.x】assert_options関数の使い方
『assert_options関数は…を実行する関数です』
assert_options関数は、assert()
関数の振る舞いを設定するために使用されていた関数です。この関数を通じて、アサーションが有効かどうか、失敗時に警告を発生させるか、あるいはスクリプトの実行を停止するかといった、様々なオプションを指定することができました。しかし、この関数はPHP 7.0.0で非推奨となり、PHP 8.0.0で完全に削除されました。そのため、PHP 8以降のバージョンではassert_options
関数を呼び出すとエラーになります。現在のアサーション設定は、ini_set()
関数またはphp.iniファイルで行うことが推奨されています。例えば、ini_set('assert.active', 1)
と記述することでアサーションを有効にし、ini_set('assert.bail', 0)
とすることでアサーション失敗時もスクリプトを停止しないように設定できます。なお、PHP 8では仕様が変更され、アサーションが失敗した際には常にAssertionError
という例外がスローされるようになり、この動作は変更できません。これにより、より一貫性のあるエラーハンドリングが可能になっています。
基本的な使い方
構文(syntax)
<?php
assert_options(ASSERT_ACTIVE, true);
引数(parameters)
int $option, mixed $value = null
- int $option: 設定するオプションの識別子を指定する整数
- mixed $value = null: オプションに設定する値。省略した場合は、対応するオプションの値が取得されます。
戻り値(return)
戻り値なし
戻り値はありません
サンプルコード
PHP 8 assert_options非推奨とini_setでの代替設定
<?php
// assert_options() は PHP 8.0 で非推奨になりました。
// 代わりに ini_set() を使用してください。
// assert.active の設定
ini_set('assert.active', 1); // アサートを有効にする
// assert.warning の設定
ini_set('assert.warning', 0); // アサート失敗時に警告を出力しない
// assert.bail の設定
ini_set('assert.bail', 1); // アサート失敗時にスクリプトを終了する
// assert.callback の設定
ini_set('assert.callback', 'my_assert_handler'); // コールバック関数を設定する
function my_assert_handler(string $file, int $line, string $assertion, string $description = null): void
{
echo "アサートに失敗しました:\n";
echo "ファイル: $file\n";
echo "行: $line\n";
echo "アサーション: $assertion\n";
if ($description) {
echo "説明: $description\n";
}
}
// アサートの例
$value = 10;
assert($value > 5, 'Value must be greater than 5');
// この行は assert.bail が 1 の場合、実行されません。
echo "アサート成功!\n";
?>
assert_options()
関数は、アサート(表明)機能に関する設定を変更するために使用されていました。引数 $option
に設定したいオプションの種類を、$value
にその値を指定します。しかし、この関数はPHP 8.0で非推奨となり、現在は使用すべきではありません。
代わりに、ini_set()
関数を使用してアサート関連の設定を変更します。サンプルコードでは、ini_set()
を使って assert.active
(アサートの有効/無効)、assert.warning
(アサート失敗時の警告表示)、assert.bail
(アサート失敗時のスクリプト停止)、assert.callback
(アサート失敗時に呼び出すコールバック関数)といったオプションを設定する方法を示しています。
assert.callback
オプションを設定することで、アサートが失敗した場合に特定の関数 (my_assert_handler
) を実行できます。この関数では、失敗したアサートの情報(ファイル名、行番号、アサーション内容など)を受け取り、エラーメッセージとして出力しています。
assert()
関数は、指定された条件が真であるかを検証するために使用されます。条件が偽の場合、assert_options()
または ini_set()
で設定されたオプションに基づいて、警告を表示したり、スクリプトを停止したり、コールバック関数を実行したりします。サンプルコードでは、assert($value > 5, 'Value must be greater than 5')
というアサートの例を示しており、$value が5より大きいかどうかを検証しています。もし $value
が5以下であれば、設定されたコールバック関数が実行され、エラーメッセージが表示されます。assert.bail
が 1 に設定されている場合、アサート失敗時にスクリプトは停止し、後続のコードは実行されません。
assert_options()
関数はPHP 8.0で非推奨となり、代わりにini_set()
を使用します。 assert.active
でアサート機能の有効/無効を設定できます。assert.warning
でアサート失敗時の警告表示を制御します。assert.bail
を1にすると、アサート失敗時にスクリプトが停止するため、予期せぬ動作に注意が必要です。assert.callback
でカスタムのエラーハンドラを設定できます。ini_set()
で設定する値は文字列であることに注意してください(例:ini_set('assert.active', '1');
)。アサートは開発・テスト段階でのみ使用し、本番環境では無効化することを推奨します。