【PHP8.x】output_add_rewrite_var関数の使い方

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output_add_rewrite_var関数は、PHPが出力するHTMLコンテンツ内のURLに対して、指定された変数名と値を自動的に追加する機能を提供する関数です。この関数は、主にCookieが利用できない環境や、URLを通じて特定の情報をページ間で透過的に引き継ぎたい場合に利用されます。

具体的には、output_add_rewrite_var('name', 'value')のように呼び出すと、その後にPHPが出力するHTMLコンテンツに含まれる<a>タグのhref属性や<form>タグのaction属性などのURLに対して、クエリ文字列として?name=valueまたは&name=valueの形式で情報が自動的に付加されます。これにより、ユーザーがリンクをクリックして別のページへ移動したり、フォームを送信したりする際に、指定した変数の値がURLを通じて次のページに渡されるようになります。

例えば、セッション管理において、Cookieが使えない環境でセッションIDを各URLに埋め込んで利用者を追跡したい場合に活用できます。この機能は、PHPの出力バッファリング機能と連携して動作し、Webサーバーからブラウザにコンテンツが送信される直前にURLの書き換えが行われます。追加されたリライト変数は、output_reset_rewrite_vars関数を呼び出すことで全てクリアすることが可能です。この機能を使用することで、Webアプリケーションの特定の要件に応じたURLベースの情報伝達を実現できます。

基本的な使い方

構文(syntax)

<?php
output_add_rewrite_var(string $name, string $value);

引数(parameters)

string $name, string $value

  • string $name: 追加または置換するリライト変数の名前を指定する文字列
  • string $value: リライト変数に設定する値を指定する文字列

戻り値(return)

bool

この関数の戻り値はboolean型です。処理が成功した場合はtrueを、失敗した場合はfalseを返します。

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