【PHP8.x】php_strip_whitespace関数の使い方
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php_strip_whitespace関数は、指定されたPHPファイルから、PHPのコメントと余分な空白文字をすべて除去した結果のソースコードを文字列として返す関数です。この関数は、主にPHPコードのファイルサイズを削減し、最適化するために利用されます。例えば、ウェブアプリケーションの配布時や、本番環境でのパフォーマンス向上を目指す際に、コードの容量を小さくするために役立ちます。
この関数の特徴は、単にテキストとして空白を削除するだけでなく、PHPの言語構文を正確に解析しながら安全に削除を行う点です。具体的には、PHPスクリプトを構成するトークンという最小単位に分解し、その中からコメントを示すトークン(T_COMMENT
、T_DOC_COMMENT
)や、意味を持たない空白文字を示すトークン(T_WHITESPACE
)だけを選んで取り除きます。これにより、プログラムの動作に影響を与えることなく、不要な部分だけをきれいに削除することが可能です。
ただし、この関数は有効なPHP構文を持つファイルに対してのみ正しく機能します。もし、入力ファイルにPHPの構文エラーが含まれている場合、この関数は期待通りに動作せず、エラーを発生させる可能性があります。そのため、利用する際は、対象のPHPファイルが文法的に正しいことを確認することが重要です。この関数はPHP 8を含む多くのPHPバージョンで利用でき、配布コードの効率化に貢献します。
基本的な使い方
構文(syntax)
<?php
$cleanedContent = php_strip_whitespace('path/to/your/php_file.php');
?>
引数(parameters)
string $filename
- string $filename: 処理対象のPHPファイル名を指定する文字列
戻り値(return)
string
PHPコードから全ての空白文字(スペース、タブ、改行、コメントなど)を取り除いた文字列を返します。