【PHP8.x】str_starts_with関数の使い方
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str_starts_with関数は、ある文字列が特定の文字列(プレフィックス、すなわち接頭辞)で始まっているかどうかを判別する関数です。この関数は、最初の引数として検査対象となる文字列(haystack)を、2番目の引数として検索したいプレフィックス文字列(needle)を受け取ります。もし検査対象の文字列が指定されたプレフィックスで始まっている場合、この関数は真偽値のtrue
を返します。そうでない場合はfalse
を返します。この比較は大文字と小文字を厳密に区別して行われます。
例えば、ウェブアプリケーションでユーザーがアップロードしたファイル名が「IMG_」で始まるかを確認したい場合や、URLが「https://」で始まるかを検証したい場合など、文字列の先頭部分を効率的にチェックする必要がある際に非常に役立ちます。この関数はPHP 8.0で新しく導入されたものであり、それ以前のバージョンでは利用できませんのでご注意ください。
以前は、同様の処理を行うためにsubstr()
関数や正規表現などを用いる必要がありましたが、str_starts_with
関数を使うことで、より直感的で読みやすく、かつ意図が明確なコードを書くことができるようになりました。システム開発において、特定の条件に基づいて処理を分岐させたり、入力データの整合性を検証したりする際など、文字列操作の多くの場面でその利便性を発揮します。この関数は、コードの簡潔さと可読性を向上させるための重要なツールの一つと言えるでしょう。
基本的な使い方
構文(syntax)
<?php
$haystack = "Hello, world!";
$needle = "Hello";
$result = str_starts_with($haystack, $needle);
?>
引数(parameters)
string $haystack, string $needle
- string $haystack: 検索対象の文字列
- string $needle: 検索する文字列
戻り値(return)
bool
指定された文字列が、別の文字列で始まるかどうかを判定し、真偽値 (true または false) を返します。