【PHP8.x】strcspn関数の使い方
strcspn関数は、検索対象の文字列 ($haystack
) の中で、指定された文字セット ($characters
) に含まれる文字が最初に出現するまでの長さを、バイト単位で計測して返す関数です。
この関数は、検索対象の文字列を$haystack
、検索したい文字の集合を$characters
として受け取ります。$haystack
の先頭から検索を開始し、$characters
内のいずれかの文字が最初に見つかるまでのバイト数を整数値として返します。例えば、「HelloWorld
」という文字列に対して「oW
」という文字セットを指定すると、「4
」を返します。
オプションとして$offset
引数を使用すると、$haystack
の指定したバイト位置から検索を開始できます。さらに$length
引数を指定すると、$offset
から数えて指定されたバイト数分の範囲内でのみ検索を実行することも可能です。
この関数の戻り値はバイト単位であるため、日本語などのマルチバイト文字を扱う際には注意が必要です。文字数とバイト数が異なる場合があるため、意図しない結果を避けるには、使用する文字エンコーディングに留意し、正確な文字列処理に活用してください。
基本的な使い方
構文(syntax)
<?php
$textString = "example.com";
$charactersToFind = ".0123456789";
// $textString の先頭から、$charactersToFind に含まれる文字が最初に出現するまでの長さを計算します。
// この例では、'.' が $charactersToFind に含まれるため、'e', 'x', 'a', 'm', 'p', 'l', 'e' の7文字の後に'.'が来るので、7が返されます。
$lengthBeforeMatch = strcspn($textString, $charactersToFind);
echo $lengthBeforeMatch;
?>
引数(parameters)
string $string, string $characters, int $offset = 0, ?int $length = null
- string $string: 検索対象の文字列
- string $characters: 検索する文字のセットを指定する文字列
- int $offset = 0: 検索を開始する $string の位置
- ?int $length = null: $string の検索範囲の最大長
戻り値(return)
int
指定された文字列から、指定された文字集合に含まれる文字が最初に出現するまでの文字数を返します。
サンプルコード
strcspn関数で指定文字セット外の文字までの長さを取得する
<?php
/**
* strcspn 関数のサンプルコード
*
* @param string $string 検索対象の文字列
* @param string $characters 検索する文字セット
* @param int $offset 開始位置
* @param int|null $length 長さ
* @return int
*/
function strcspn_example(string $string, string $characters, int $offset = 0, ?int $length = null): int
{
// strcspn 関数を使用して、指定された文字セットに含まれない文字が最初に現れるまでの文字列の長さを取得します。
$result = strcspn($string, $characters, $offset, $length);
return $result;
}
// 関数の使用例
$string = "Hello, world!";
$characters = ", "; // カンマとスペース
$offset = 0;
$length = 5;
$length_before_match = strcspn_example($string, $characters, $offset, $length);
echo "文字列 '$string' で '$characters' に含まれない文字が最初に現れるまでの長さ (offset=$offset, length=$length): " . $length_before_match . PHP_EOL; // 出力: 5
$length_before_match = strcspn_example($string, $characters);
echo "文字列 '$string' で '$characters' に含まれない文字が最初に現れるまでの長さ (offset=0, length=null): " . $length_before_match . PHP_EOL; // 出力: 5
strcspn
関数は、PHPで文字列の中から特定の文字セットに含まれない文字が最初に現れるまでの長さを調べるために使用されます。この関数は、検索対象の文字列$string
、検索する文字セット$characters
、検索開始位置を示すオプションの引数$offset
、および検索する長さを指定するオプションの引数$length
を受け取ります。
$string
は検索対象となる文字列です。$characters
は検索する文字セットを文字列で指定します。$offset
は検索を開始する位置を整数で指定します。省略した場合は0から検索します。$length
は検索する長さを整数で指定します。省略した場合は文字列の最後まで検索します。
サンプルコードでは、strcspn_example
関数内でstrcspn
関数を使用し、その結果を返しています。strcspn
関数は、$string
の中から$characters
に含まれる文字が現れるまでの長さを整数で返します。例えば、$string
が"Hello, world!"で$characters
が", "(カンマとスペース)の場合、strcspn
関数は最初のカンマまでの長さである5を返します。
offset
とlength
を調整することで、文字列の特定の部分に対して検索を行うことができます。strcspn
関数は、文字列の解析や検証に役立ちます。
strcspn
関数は、文字列$string
の中で、指定された文字セット$characters
に含まれる文字が最初に現れるまでの長さを返します。$offset
で検索開始位置を指定でき、$length
で検索する長さを制限できます。$length
にnull
を指定すると、$offset
から文字列の最後までが検索対象となります。$offset
と$length
を適切に設定しないと、意図しない結果になる可能性があります。$characters
には、検索したい文字をすべて含める必要があります。文字セットに含まれない文字が見つからない場合、$length
が指定されていれば$length
が、そうでなければ文字列の長さが返されます。引数の型を間違えないように注意してください。