【PHP8.x】zlib_encode関数の使い方

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zlib_encode関数は、指定されたデータをzlib形式で圧縮する関数です。この関数は、特にネットワークを通じてデータを送受信する際や、ファイルとして保存する際に、データのサイズを小さくして転送速度を向上させたり、ストレージ容量を節約したりするために利用されます。

最初の引数として、圧縮したい元のデータを文字列として受け取ります。次に、encoding引数で圧縮方式を指定します。これは、ZLIB_ENCODING_RAW(ヘッダやフッタを含まない純粋なdeflate形式)、ZLIB_ENCODING_DEFLATE(zlibヘッダとADLER32チェックサムを含む形式)、ZLIB_ENCODING_GZIP(gzipヘッダとCRC32チェックサムを含む形式)などの定数で指定します。さらに、オプションとしてlevel引数で圧縮の強さを設定できます。これは-1(デフォルト)から9までの整数値で、数値が大きいほど圧縮率は高まりますが、処理にかかる時間も長くなる傾向があります。

この関数は、圧縮が成功した場合は圧縮されたデータを文字列として返します。圧縮に失敗した場合はfalseを返しますので、エラー処理を行う際には戻り値を確認することが重要です。圧縮されたデータを元に戻す(解凍する)には、zlib_decode関数を使用します。これにより、元のデータを安全かつ効率的に扱うことが可能になります。

基本的な使い方

構文(syntax)

<?php
$original_data = "This is a sample string to be compressed using zlib_encode.";
$compressed_data = zlib_encode($original_data, ZLIB_ENCODING_DEFLATE, 9);
?>

引数(parameters)

string $data, int $encoding, int $level = -1

  • string $data: 圧縮する対象の文字列
  • int $encoding: 使用する圧縮アルゴリズムを指定する整数 (ZLIB_ENCODING_RAW, ZLIB_ENCODING_DEFLATE, ZLIB_ENCODING_GZIP)
  • int $level = -1: 圧縮レベルを指定する整数 (-1はデフォルト値、0は圧縮なし、1-9で圧縮率を選択)

戻り値(return)

string|false

zlib_encode() 関数は、指定されたデータを zlib 形式で圧縮した結果を文字列として返します。圧縮に失敗した場合は false を返します。

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