【PHP8.x】createHTMLDocumentメソッドの使い方

createHTMLDocumentメソッドの使い方について、初心者にもわかりやすく解説します。

作成日: 2025年09月11日更新日: 2025年10月28日

基本的な使い方

createHTMLDocumentメソッドは、新しいHTMLドキュメントをプログラム上で作成するためのメソッドです。これは、Dom\Implementationクラスに属しており、HTML5の仕様に準拠した空のDOMDocumentオブジェクトを生成します。

DOMDocumentオブジェクトとは、HTMLやXML文書の構造をメモリ上でツリー状に表現し、プログラムからその構造を操作するための基盤となるものです。このメソッドを使うと、WebページのようなHTML構造を持つ文書をゼロから構築することができます。具体的には、基本的な<!DOCTYPE html>宣言や<html>、<head>、<body>といった要素があらかじめ設定されたDOMDocumentオブジェクトが返されます。引数に文字列を渡すことで、生成されるHTMLドキュメントの<title>要素の内容を初期設定することが可能です。

返されるDOMDocumentオブジェクトは、その後、DOM（Document Object Model）の様々な操作メソッドを使って、要素を追加したり、属性を変更したりすることで、動的にHTMLコンテンツを構築していく基盤となります。例えば、appendChildメソッドで新しい要素を追加したり、createElementメソッドで要素を作成したりすることが可能になります。これにより、PHPスクリプト内で複雑なHTML構造を簡単に生成・操作できるようになります。既存のHTMLを読み込むのではなく、まっさらなHTML文書を効率的に作成したい場合に特に役立ちます。

構文(syntax)


1<?php
2
3$domImplementation = new Dom\Implementation();
4$htmlDocument = $domImplementation->createHTMLDocument();
5
6?>

引数(parameters)

?string $title = null

?string $title = null: 作成するHTMLドキュメントのタイトルを指定する文字列。省略時はタイトルなしで作成されます。

戻り値(return)

Dom\HTMLDocument

このメソッドは、新しい空の HTML 文書を表す Dom\HTMLDocument オブジェクトを返します。