【PHP8.x】busyTimeoutメソッドの使い方
busyTimeoutメソッドの使い方について、初心者にもわかりやすく解説します。
基本的な使い方
busyTimeoutメソッドは、SQLite3クラスに属し、SQLiteデータベースがロックされている際に、操作を再試行する最大待機時間を設定するメソッドです。データベースが複数のプロセスやスレッドから同時にアクセスされると、書き込み操作などで一時的にデータベースファイルがロックされることがあります。このメソッドは、そのような「ビジー状態」が発生した場合に、指定された時間(ミリ秒単位)だけ処理を一時停止し、ロックが解除されるのを待機する振る舞いを定義します。
引数には、待機する時間量をミリ秒で指定する整数値を渡します。このメソッドの呼び出しが成功するとブール値のtrueを返し、失敗するとfalseを返します。例えば、このメソッドで500ミリ秒を設定した場合、データベースへのアクセスがロックされていても、最大500ミリ秒間は再試行を繰り返しながらロック解除を待ちます。この待機時間内にロックが解除されれば、データベース操作は正常に続行されます。しかし、タイムアウト時間を過ぎてもロックが解除されない場合、操作は失敗し、SQLITE_BUSYエラーが発生します。
この機能は、アプリケーションがデータベースへの同時アクセスを頻繁に行う場合に特に有用です。デフォルトでは、データベースがロックされていると即座にエラーとなりますが、busyTimeoutを設定することで、一時的なロックによる操作失敗を減らし、アプリケーションの安定性と信頼性を向上させることができます。これにより、一時的な競合状態への対応をより柔軟に行うことが可能になり、ユーザーエクスペリエンスの低下を防ぎます。
構文(syntax)
1<?php 2$db = new SQLite3('my_database.db'); 3$db->busyTimeout(5000); 4?>
引数(parameters)
int $milliseconds
- int $milliseconds: SQLiteデータベースがビジー状態の場合に待機するミリ秒単位の時間を指定する整数
戻り値(return)
bool
SQLiteデータベースがビジー状態の場合に、ロックが解除されるまで待機する時間をミリ秒単位で設定します。成功した場合はtrue、失敗した場合はfalseを返します。