【PHP8.x】__wakeupメソッドの使い方
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__wakeupメソッドは、unserialize()
関数によってオブジェクトがデシリアライズされる際に、自動的に呼び出される処理を実装するためのマジックメソッドです。しかし、ArgumentCountError
クラスにおけるこのメソッドは特殊な役割を持ち、オブジェクトのデシリアライズを意図的に禁止します。ArgumentCountError
のようなPHPの内部的なエラーオブジェクトは、実行時の特定の状態に強く依存しており、シリアライズ(文字列への変換)とデシリアライズ(文字列からの復元)が本来想定されていません。もしデシリアライズが許可されると、エラー発生時の詳細なコンテキストが失われ、オブジェクトが不整合な状態に陥る可能性があります。これを防ぐため、ArgumentCountError
オブジェクトをunserialize()
しようとすると、この__wakeup
メソッドが呼び出されて例外をスローし、処理を強制的に失敗させます。この仕組みは、エラーオブジェクトの完全性を保証し、予期せぬ挙動やセキュリティ上の脆弱性を未然に防ぐためのものです。したがって、開発者がこのメソッドを直接呼び出すことはありません。
基本的な使い方
構文(syntax)
1final public __wakeup(): void
引数(parameters)
引数なし
引数はありません
戻り値(return)
戻り値なし
戻り値はありません