【PHP8.x】Phar::count()メソッドの使い方
countメソッドの使い方について、初心者にもわかりやすく解説します。
基本的な使い方
countメソッドは、Pharアーカイブ内のエントリ(ファイルやディレクトリ)の数を数えるメソッドです。
Phar(PHP Archive)とは、複数のPHPファイルや関連するリソース(画像、設定ファイルなど)を一つのアーカイブファイルにまとめるための形式です。これは、PHPアプリケーション全体を配布したり、単一ファイルとして実行したりする際に非常に便利で、アプリケーションのデプロイを簡素化する目的で利用されます。
このcountメソッドは、指定されたPharアーカイブ内に含まれるファイルやディレクトリの総数を取得します。具体的には、アーカイブのルートディレクトリから始まり、すべてのサブディレクトリ内のエントリ(ファイルやフォルダ)も再帰的にカウントに含まれます。例えば、Pharアーカイブに複数のフォルダとそれぞれのフォルダ内にファイルが含まれている場合、それらすべてのエントリが合計されて返されます。
この機能は、Pharアーカイブの規模を把握する際に役立ちます。例えば、特定のアーカイブが期待通りの数のファイルを含んでいるかを確認したり、アーカイブ内の全エントリを処理する前に、その総数を事前に知って処理計画を立てたりする場合などに活用できます。これにより、アーカイブの整合性をチェックしたり、アプリケーションの展開状況を管理したりするのに貢献します。
構文(syntax)
1<?php 2$phar = new Phar('path/to/archive.phar'); 3$entryCount = $phar->count(); 4?>
引数(parameters)
引数なし
引数はありません
戻り値(return)
int
Phar::count() メソッドは、Phar アーカイブに含まれるファイル数を整数で返します。
サンプルコード
Phar::count()でPharファイル数を取得する
1<?php 2 3/** 4 * Pharアーカイブのファイル数を数えるサンプルコード。 5 * システムエンジニアを目指す初心者向けに、Phar::count() メソッドの使用法を示します。 6 */ 7function demonstratePharCount(): void 8{ 9 // 作成するPharアーカイブのファイル名 10 $pharFileName = 'my_application.phar'; 11 // Pharアーカイブの完全なパス 12 $pharFilePath = __DIR__ . DIRECTORY_SEPARATOR . $pharFileName; 13 14 // Pharファイルを確実にクリーンアップするためのtry-finallyブロック 15 try { 16 // Pharエクステンションがロードされているか確認 17 if (!extension_loaded('phar')) { 18 echo "エラー: Pharエクステンションがロードされていません。PHPの設定を確認してください。\n"; 19 return; 20 } 21 22 // 既存のPharファイルがあれば削除(テスト実行時に残っている可能性を考慮) 23 if (file_exists($pharFilePath)) { 24 // Phar::unlinkArchiveは、指定されたPharアーカイブを安全に削除します。 25 Phar::unlinkArchive($pharFileName); 26 echo "既存の '{$pharFileName}' を削除しました。\n"; 27 } 28 29 echo "新しいPharアーカイブ '{$pharFileName}' を作成します...\n"; 30 // 新しいPharアーカイブを作成します。 31 // 第1引数: 作成するPharファイルのパス 32 // 第2引数: フラグ(通常は0) 33 // 第3引数: アーカイブのエイリアス(通常はファイル名と同じ) 34 $phar = new Phar($pharFilePath, 0, $pharFileName); 35 36 // Pharアーカイブの書き込みを有効にします。 37 // デフォルトでは読み取り専用です。 38 $phar->setStub("<?php __HALT_COMPILER(); ?>"); // 必須のスタブを設定 39 40 // ファイルをいくつかPharアーカイブに追加します。 41 // addFromString(ファイル名, ファイルコンテンツ) 42 $phar->addFromString('index.php', '<?php echo "Hello from Phar application!";'); 43 $phar->addFromString('config/settings.php', '<?php return ["version" => "1.0"];'); 44 $phar->addFromString('data.txt', 'これはPharアーカイブ内のデータファイルです。'); 45 46 echo "Pharアーカイブに3つのファイルを追加しました。\n"; 47 48 // Phar::count() メソッドを使用してアーカイブ内のファイル数を取得します。 49 // このメソッドは引数を取りません。 50 $fileCount = $phar->count(); 51 52 echo "Pharアーカイブ '{$pharFileName}' 内のファイル数: {$fileCount}\n"; 53 54 // Phar::count() は常に整数のファイル数を返し、nullになることはありません。 55 if ($fileCount === 0) { 56 echo "警告: アーカイブにファイルが見つかりませんでした。\n"; 57 } 58 59 } catch (PharException $e) { 60 // Phar操作中にエラーが発生した場合 61 echo "Phar操作中にエラーが発生しました: " . $e->getMessage() . "\n"; 62 } finally { 63 // 生成したPharファイルをクリーンアップします。 64 // Pharオブジェクトを解放してからファイルシステムから削除します。 65 if (isset($phar)) { 66 unset($phar); // Pharオブジェクトを解放 67 } 68 if (file_exists($pharFilePath)) { 69 @unlink($pharFilePath); // ファイルを削除 (@はエラー抑制オペレーター) 70 echo "Pharアーカイブ '{$pharFileName}' をクリーンアップしました。\n"; 71 } 72 } 73} 74 75// 関数を実行してPhar::count() の動作を確認します。 76demonstratePharCount(); 77
PHPのPharクラスに属するcount()メソッドは、Pharアーカイブファイル内に格納されているファイルの総数を取得するために使われます。Pharアーカイブは、複数のPHPファイルやリソースを一つにまとめることで、アプリケーションの配布や管理を効率化するための特別な圧縮形式です。
このcount()メソッドは引数を一切必要としません。まずPharアーカイブを操作するためのPharオブジェクトを作成し、そのオブジェクトから$phar->count()のように呼び出すだけで、アーカイブ内のファイル数を簡単に取得できます。
戻り値は常にint型で、アーカイブ内のファイルの総数を整数値で返します。アーカイブにファイルが一つも含まれていない場合でも、0という整数値が返されるため、戻り値がnullになることはありません。これにより、プログラムでアーカイブの内容を正確に把握し、その後の処理を安全に進めることができます。
サンプルコードでは、一時的なPharアーカイブを作成し、index.phpなどのファイルを3つ追加しています。その後、Phar::count()メソッドを呼び出すことで、アーカイブに追加されたファイルの総数である「3」という数値が取得され、画面に表示されることを示しています。このメソッドは、Pharアーカイブの内容を管理する上で非常に基本的な役割を果たすものです。
Phar::count()メソッドは引数を取らず、Pharアーカイブ内のファイル数を常に整数で返します。ファイルが一つもない場合でも、0という整数値を返し、nullになることはありません。この点は、他のPHPのcount()関数と混同しやすいため特に注意が必要です。利用する前には、extension_loaded('phar')でPharエクステンションがロードされているかを必ず確認してください。サンプルコードのようにPharアーカイブを作成・操作する際は、書き込み権限の確認と、Pharオブジェクトを解放するunset()、そしてアーカイブファイルを削除するクリーンアップ処理を確実に行うことが大切です。また、予期せぬエラーに備えてtry-catch-finallyブロックによる例外処理とリソースの解放を行うことを推奨します。
PHP Phar::count()でアーカイブ数を取得する
1<?php 2 3/** 4 * Phar::count() メソッドの使用例を示します。 5 * この関数はPharアーカイブ内に含まれるファイルとディレクトリのエントリ数を返します。 6 * システムエンジニアを目指す初心者向けに、Pharアーカイブの作成からカウント、クリーンアップまでの一連の流れを説明します。 7 * 8 * 注意: Pharアーカイブを作成するには、php.ini設定で 'phar.readonly = Off' が必要となる場合があります。 9 * また、PHPの実行ユーザーにファイル書き込み権限が必要です。 10 */ 11function demonstratePharCount(): void 12{ 13 // 一時的なPharアーカイブのファイルパスを定義 14 $pharPath = __DIR__ . '/my_sample.phar'; 15 // アーカイブに追加するダミーファイルのパスを定義 16 $dummyFile1Path = __DIR__ . '/temp_file1.txt'; 17 $dummyFile2Path = __DIR__ . '/temp_file2.php'; 18 19 // Phar拡張が有効か確認 20 if (!extension_loaded('phar')) { 21 echo "エラー: Phar拡張がロードされていません。php.iniを確認してください。\n"; 22 return; 23 } 24 25 try { 26 // 既存のPharアーカイブがあれば削除し、クリーンな状態から始める 27 if (file_exists($pharPath)) { 28 unlink($pharPath); 29 echo "既存のPharアーカイブを削除しました: " . $pharPath . "\n"; 30 } 31 32 // ダミーファイルを作成 33 file_put_contents($dummyFile1Path, 'これは最初のテストファイルです。'); 34 file_put_contents($dummyFile2Path, '<?php echo "これはPHPファイルです。";'); 35 echo "ダミーファイルを2つ作成しました。\n"; 36 37 // 新しいPharアーカイブを作成(書き込みモード) 38 // Pharコンストラクタは、指定されたパスに新しいアーカイブを作成します。 39 $phar = new Phar($pharPath); 40 41 // Pharアーカイブのスタブを設定 42 // スタブはPharファイルが実行されたときに最初に実行されるコードです。 43 // ここではデフォルトのスタブを作成します。 44 $phar->setStub($phar->createDefaultStub('index.php')); 45 46 // アーカイブにファイルを追加 47 // addFile() メソッドは、指定されたファイルパスの内容をアーカイブに追加します。 48 // 第二引数はアーカイブ内でのファイル名です。 49 $phar->addFile($dummyFile1Path, 'data/file1.txt'); // 'data'ディレクトリ内に配置 50 echo "アーカイブに '" . basename($dummyFile1Path) . "' を 'data/file1.txt' として追加しました。\n"; 51 52 $phar->addFile($dummyFile2Path, 'script/file2.php'); // 'script'ディレクトリ内に配置 53 echo "アーカイブに '" . basename($dummyFile2Path) . "' を 'script/file2.php' として追加しました。\n"; 54 55 // Phar::count() メソッドを呼び出して、アーカイブ内のエントリ数を取得 56 // 引数なしで、アーカイブに含まれるファイルとディレクトリの総数を返します。 57 $numberOfEntries = $phar->count(); 58 59 echo "\nPhar::count() を使用して、アーカイブ内のエントリ数を取得します...\n"; 60 echo "Pharアーカイブ '" . basename($pharPath) . "' には " . $numberOfEntries . " 個のエントリが含まれています。\n"; 61 // 今回の例では、'data/file1.txt' と 'script/file2.php' の2つのファイルが追加されているため、 62 // 結果は2となります。 63 64 } catch (PharException $e) { 65 // Phar関連のエラーをキャッチ 66 echo "Phar操作中にエラーが発生しました: " . $e->getMessage() . "\n"; 67 } catch (Exception $e) { 68 // その他のエラーをキャッチ 69 echo "予期せぬエラーが発生しました: " . $e->getMessage() . "\n"; 70 } finally { 71 // クリーンアップ処理 72 // 1. Pharオブジェクトへの参照を解除 (Windowsなど一部環境でunlinkするために必要) 73 if (isset($phar)) { 74 unset($phar); 75 } 76 // 2. 作成したPharアーカイブを削除 77 if (file_exists($pharPath)) { 78 unlink($pharPath); 79 echo "\nPharアーカイブをクリーンアップしました: " . $pharPath . "\n"; 80 } 81 // 3. 作成したダミーファイルを削除 82 if (file_exists($dummyFile1Path)) { 83 unlink($dummyFile1Path); 84 echo "ダミーファイル '" . basename($dummyFile1Path) . "' をクリーンアップしました。\n"; 85 } 86 if (file_exists($dummyFile2Path)) { 87 unlink($dummyFile2Path); 88 echo "ダミーファイル '" . basename($dummyFile2Path) . "' をクリーンアップしました。\n"; 89 } 90 } 91} 92 93// サンプル関数の実行 94demonstratePharCount();
Phar::count()メソッドは、PHPで作成されたPhar(PHP Archive)形式のアーカイブファイル内に、いくつのファイルやディレクトリ(これらを「エントリ」と呼びます)が含まれているかを数える際に使用します。このメソッドは引数を一切受け取らず、アーカイブに含まれるエントリの総数を整数(int型)として返します。
提供されたサンプルコードは、このメソッドの具体的な使い方を一連の流れで示しています。まず、一時的なPharアーカイブファイルを作成し、その中にテスト用のダミーファイルを2つ追加します。ファイルをアーカイブに追加するには、new Phar()でPharオブジェクトを初期化した後、addFile()メソッドを使用します。ファイルを追加し終えたら、$phar->count()を呼び出すことで、アーカイブに追加したエントリの数を簡単に取得できます。この例では2つのファイルを追加しているため、「2」という結果が返されます。
このメソッドを利用することで、作成したPharアーカイブの内容をプログラム的に確認し、意図した通りの数のファイルやディレクトリが格納されているかを検証できます。Pharアーカイブを作成する際には、PHPの設定ファイル(php.ini)でphar.readonly = Offが設定されていること、およびPHPを実行するユーザーにファイル書き込み権限があることが前提となります。サンプルコードの最後には、作成したアーカイブやダミーファイルを削除し、環境をクリーンアップする処理も含まれています。
PHPのPhar::count()メソッドを利用する際は、いくつかの点に注意が必要です。まず、Pharアーカイブを作成するには、php.iniファイルでphar.readonlyをOffに設定し、PHP実行ユーザーにファイル書き込み権限を与える必要があります。Phar::count()は、Pharアーカイブ内に含まれるファイルの数を整数で返します。サンプルでは2つのファイルを追加しているため、結果は2となります。Pharオブジェクトを削除する際は、unlink実行前にunsetでPharオブジェクトへの参照を解除すると、ファイル削除がより確実になります。エラー発生時でも一時ファイルを確実に削除できるよう、try-catch-finallyによる例外処理とクリーンアップを必ず実施してください。これにより、安全にコードを利用できます。