【ITニュース解説】Daily JavaScript Challenge #JS-272: Convert Roman Numerals to Integers

2025年09月06日に「Dev.to」が公開したITニュース「Daily JavaScript Challenge #JS-272: Convert Roman Numerals to Integers」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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ITニュース概要

JavaScriptのプログラミング課題を紹介。ローマ数字の文字列を整数に変換する関数を作成する。文字の組み合わせルールを読み解き、アルゴリズムとして実装する論理的思考力が試される。プログラミングの基礎練習に最適だ。(119文字)

ITニュース解説

システムエンジニアを目指す初心者の皆さんにとって、プログラミング学習は日々の積み重ねが重要だ。今回の記事は、そのような学習を実践的に進めるための「Daily JavaScript Challenge」という企画の一つ、「ローマ数字を整数に変換する」という課題を紹介している。このチャレンジは、プログラミング言語JavaScriptを使って、与えられたローマ数字の文字列を、その対応する整数の値に変換する関数を作成するという内容だ。難易度は「Medium」とされており、プログラミングの基本的な概念を理解し、少し複雑なロジックを考える練習に最適な課題と言える。特に「文字列操作」というトピックに焦点を当てており、これからシステムエンジニアとして活躍するために不可欠なスキルを磨く良い機会となるだろう。

具体的にこの課題は、ローマ数字の文字列(例えば「IX」や「MCMXCIV」)を受け取り、それを対応する整数(9や1994)に変換する関数をJavaScriptで記述することを求める。対象となるローマ数字の範囲は1から3999までで、使用される記号はI(1)、V(5)、X(10)、L(50)、C(100)、D(500)、M(1000)の7種類だ。

ローマ数字は、古代ローマで用いられた数字表記方法で、これらの記号を組み合わせて数を表す。基本的なルールは、記号を並べて足し合わせるというものだ。例えば、IIは1+1で2、VIは5+1で6、XXは10+10で20となる。しかし、この課題を解く上で最も重要なのは、特別なルールがあることだ。それは、小さい数字が大きな数字の左側に配置される場合、引き算になるというルールである。具体的には、IがVやXの左にある場合、VからIを引いてIV(4)やXからIを引いてIX(9)となる。同様に、XがLやCの左にある場合、XL(40)、XC(90)となり、CがDやMの左にある場合、CD(400)、CM(900)となる。この特別な引き算のルールをプログラムでどう処理するかが、この課題の肝となる点だ。

この課題をプログラミングで解決するには、いくつかの基本的な考え方を用いることになる。まず、各ローマ数字の記号がそれぞれどの整数値に対応するかを、プログラムに教えてあげる必要がある。JavaScriptでは、オブジェクトやMapといったデータ構造を使って、「I」は1、「V」は5、といった記号と数値の対応表を作成できる。次に、与えられたローマ数字の文字列を、どのように処理していくかを考える。単純に左から右へ順に記号の値を足し算していくだけでは、IVが6と計算されてしまうため、正しい答えは得られない。ここで、先述した引き算のルールを考慮する必要がある。

一つの一般的なアプローチとしては、文字列を右から左へ見ていく方法がある。この方法では、現在の記号の値が、その直前の(右隣の)記号の値よりも小さい場合、それは引き算のパターンだと判断できる。例えば、「IV」という文字列の場合、まず「V」を処理し5を得る。次に「I」を処理する際に、その値(1)が「V」の値(5)より小さいので、これは引き算として処理し、現在の合計から1を引く、といった考え方ができる。あるいは、文字列を左から右へ見ていく場合でも、現在の記号と次の記号をセットで見て、もし「IV」や「IX」といった特殊なパターンが検出されたら、それを先に処理して、残りの文字列を通常の足し算で処理するというアプローチも考えられる。どちらの方法を取るにしても、文字列の中から一文字ずつ(あるいは二文字ずつ)記号を取り出し、その値とルールに基づいて合計値を計算していくという「ループ処理」と、特定の条件が満たされた場合に異なる処理を行う「条件分岐(if文など)」を組み合わせることになるだろう。

このようなコーディングチャレンジに取り組むことは、システムエンジニアを目指す皆さんにとって非常に価値のある学習経験となる。第一に、プログラミング言語の文法知識だけでなく、それを実際に動くプログラムとして組み立てる「問題解決能力」が養われる。文字列をどのように扱い、どの部分に注目して処理を進めるかといった「文字列操作」の具体的なスキルを実践的に習得できる。また、ローマ数字の変換ルールのような複雑なロジックを、条件分岐やループ処理といったプログラミングの基本的な要素に落とし込むことで、論理的思考力が向上する。自分の書いたコードが意図した通りに動かない時に、どこに問題があるかを発見し修正する「デバッグ」の練習にもなるだろう。記事では、この課題をフォークして自分のソリューションを書き、提供されたテストケースに対してテストすることを推奨しており、これはコードの正確性を検証する上で非常に重要なステップだ。

さらに、記事の最後では、この課題へのアプローチ方法や、発見した面白いエッジケース(例外的な状況)、学んだことなどをコメントで共有するよう呼びかけている。これは、一人でコードを書くだけでなく、他の開発者と知識や経験を共有することで、より深く学ぶことができるという、プログラミング学習におけるコミュニティの重要性を示唆している。他の人の異なる視点や効率的な解決策を知ることは、自身のスキルアップに直結する。また、ローマ数字のルールについてより深く学びたい場合は、Wikipediaの公式ドキュメントを参照するよう案内されており、自分で情報源を探し、理解を深める自律的な学習姿勢も推奨されている。このような日々のコーディングチャレンジを通じて、JavaScriptのスキルだけでなく、問題解決能力、論理的思考力、そしてコミュニティとの協調性といった、システムエンジニアとして成功するために不可欠な能力を総合的に高めていくことができる。これは、決して簡単な道のりではないが、日々の練習と探求心が、着実に皆さんのプログラミングスキルを次のレベルへと引き上げてくれるだろう。

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