Webエンジニア向けプログラミング解説動画をYouTubeで配信中!
▶ チャンネル登録はこちら

【ITニュース解説】KDDI、生成AIサービス「ELYZA Works with KDDI」を提供--専門知識なしでAIアプリ開発が可能に

2025年09月17日に「ZDNet Japan」が公開したITニュース「KDDI、生成AIサービス「ELYZA Works with KDDI」を提供--専門知識なしでAIアプリ開発が可能に」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

KDDIは、専門知識がなくてもAIアプリを開発できる生成AIサービス「ELYZA Works with KDDI」の提供を開始した。自社で効果を確認済みのAIアプリもセットで提供し、企業のAI活用を支援する。

ITニュース解説

KDDIが提供を開始した生成AIサービス「ELYZA Works with KDDI」は、専門的な知識を持たない人でもAIアプリケーション(以下、AIアプリ)を開発できる画期的なサービスだ。このサービスは、AI技術のビジネス活用に大きな一歩をもたらすものと注目されている。

まず、生成AIとは何か、簡単に説明しよう。生成AIとは、大量のデータから学習し、新しいテキスト、画像、音声、プログラムコードなどを「生成」できる人工知能の一種である。従来のAIが与えられたデータを分析したり分類したりすることに長けていたのに対し、生成AIはこれまでにないものを創造する能力を持つ点が大きな特徴だ。近年、ChatGPTに代表される大規模言語モデルの登場により、その能力は飛躍的に向上し、多様な分野での応用が期待されている。

通常、AIアプリの開発には高度な専門知識が求められる。例えば、機械学習のアルゴリズムを理解し、適切なモデルを選定する知識、プログラミング言語を使ってコードを書き、データを収集・前処理するスキル、さらにはAIモデルの性能を評価し、最適化する技術などが必要となる。これらの知識を持つ人材は限られており、多くの企業にとってAI導入の大きな障壁となっていた。専門のデータサイエンティストや機械学習エンジニアを雇用するか、外部の専門企業に開発を委託する必要があり、時間とコストがかかるのが実情だった。

「ELYZA Works with KDDI」は、こうした従来のAI開発のハードルを一気に引き下げることを目指している。このサービスを利用すれば、専門的なプログラミングスキルや機械学習に関する深い知識がなくても、ビジネス現場で役立つAIアプリを自社で開発・運用できるようになる。これは、AI開発プロセスにおいて、煩雑なモデル選定やチューニング、コード記述といった部分をサービス側が肩代わりしてくれることを意味する。利用者は、自分が解決したいビジネス課題に焦点を当て、必要な情報を入力したり、簡単な設定を行うだけで、AIの力を借りたアプリケーションを構築できるのだ。

さらに本サービスの特徴として、KDDI社内で実際に効果が確認されたAIアプリが、パッケージとしてセットで提供される点が挙げられる。これは、すでに実証済みの「成功パターン」が提供されることを意味し、企業はゼロからAIアプリを企画・開発する手間を省き、迅速にAIの導入を進めることができる。例えば、社内文書の自動要約、議事録の作成支援、顧客からの問い合わせへの自動応答、営業資料の生成支援など、多岐にわたるビジネスシーンで活用できるAIアプリが想定される。KDDIが自社で試行錯誤を重ね、効果を実証した実績があるため、導入企業は安心してサービスを利用し、自社の業務効率化や生産性向上に直結するAI活用をスタートできるだろう。

このサービスが企業にもたらすメリットは大きい。一つは、AI導入にかかる時間とコストの大幅な削減だ。専門人材の採用や育成にかかる費用、外部委託費用を抑えながら、短期間でAIの恩恵を受けられるようになる。二つ目は、AI活用の民主化だ。これまで特定の専門家だけが扱えたAIが、より多くの従業員にとって身近なツールとなることで、社内全体でのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進が加速される。現場の業務を熟知している担当者が、自らAIアプリを開発し、改善できるようになるため、より実情に即した、効果的なAI活用が期待できる。

「ELYZA Works with KDDI」の提供は、AI技術が特定の専門家の手から離れ、一般的なビジネスユーザーの手に渡る、いわば「AIの民主化」を推し進める動きの一つと言える。これにより、これまでAI導入に踏み切れなかった中小企業や、AI人材が不足している大企業でも、生成AIの力を活用して新たな価値を創出する道が開かれる。AI技術の進化が目覚ましい現代において、このような「専門知識なしで使える」サービスは、IT技術の恩恵を社会全体に広げ、産業全体の発展に寄与する重要な役割を担うことになるだろう。

関連コンテンツ