【ITニュース解説】Тильда (~) в Go: что это и зачем нужно

2025年09月09日に「Dev.to」が公開したITニュース「Тильда (~) в Go: что это и зачем нужно」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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ITニュース概要

Go言語のチルダ記号(~)は文脈で意味が異なる。ジェネリクスでは「基底型が同じ型」を指定する型制約として利用される。一方、ビット演算では全ビットを反転させるNOT演算子(^)を指すこともあり、2つの役割の理解が重要である。

ITニュース解説

プログラミング言語Goにおいて、チルダ(~)という記号は、一見するとその意味を掴みにくいかもしれない。なぜなら、この一つの記号が、使われる文脈によって全く異なる二つの機能を持っているからである。一つは数値のビットを操作するための「ビット演算子」としての役割、もう一つはGo 1.18から導入されたジェネリクスにおける「型制約」としての役割だ。これら二つの意味を正確に理解することは、Goのコードを深く読み解き、また柔軟なコードを書く上で非常に重要となる。

まず、最も古くから存在するチルダの役割は、ビットごとのNOT演算子、すなわちビット反転である。この操作を理解するためには、コンピュータが内部で数値をどのように扱っているかを知る必要がある。コンピュータはすべてのデータを0と1の羅列、つまりビットの並びで表現する。例えば、8ビットの符号なし整数で数字の「5」を表現すると、2進数で「00000101」となる。チルダ演算子をこの数値に適用すると、すべてのビットが反転する。つまり、0は1に、1は0になる。したがって、「^5」の結果は「11111010」というビット列になる。このビット列が最終的にどのような数値になるかは、そのデータ型によって解釈が異なる。もしこのデータが8ビットの符号なし整数 uint8 であれば、「11111010」は10進数で「250」となる。一方、8ビットの符号付き整数 int8 であれば、同じビット列は「-6」として解釈される。このように、チルダは数値の内部表現に直接作用する低レベルな演算子である。このビット反転は、特定のフラグ管理やデータ構造の最適化で役立つ。例えば、複数の設定項目を一つの整数値で管理する「ビットマスク」という手法で利用される。ある特定の権限(例えば書き込み権限)を示すビット「以外」の全てのビットを有効にしたい場合、その権限のビットマスクに対してチルダを適用することで、目的のマスクを簡単に生成できる。他にも、暗号化処理やハードウェアに近い領域でのプログラミングなど、パフォーマンスが厳しく要求される場面で活用されることがある。

Go 1.18のリリース以降、チルダは全く新しい意味を持つようになった。それは、ジェネリクスにおける型制約としての役割である。ジェネリクスとは、特定の型に縛られず、さまざまな型に対して汎用的に動作する関数やデータ構造を定義するための仕組みである。このジェネリクスにおいて、チルダは「近似型制約」を指定するために使われる。これは、「指定された型の基底型を持つすべての型」を許容するという制約を意味する。ここで言う「基底型」とは、ある型がどの既存の型を元に定義されたかを示すものである。例えば、type MyInt int というコードで新しい型 MyInt を定義した場合、MyInt の基底型は int となる。コンパイラは MyIntint を厳密には異なる型として扱うが、内部的なデータ構造は同じである。チルダを使わない型制約、例えば [T int] と書いた場合、このジェネリック関数は厳密に int 型の引数しか受け付けない。したがって、MyInt 型の変数を渡そうとするとコンパイルエラーが発生する。しかし、チルダを使って [T ~int] と制約を記述すると、この関数は基底型が int であるすべての型を受け入れるようになる。その結果、int 型はもちろんのこと、先ほど定義した MyInt 型の変数も引数として渡すことが可能になる。この機能により、開発者が独自に定義した数値型や文字列型などを、ジェネリックなライブラリ関数でより柔軟に扱えるようになり、コードの再利用性と表現力が大幅に向上した。

結論として、Goにおけるチルダは、文脈を正しく読み取ることが極めて重要な記号である。数値や変数の直前に置かれている場合(例:^x)は、その数値のビット表現を反転させるビット演算子として機能する。一方、ジェネリクスの型パラメータを定義する角括弧の中にある場合(例:[T ~int])は、基底型が一致する関連型を許容するための型制約として機能する。この二つの役割は全く関連性がなく、それぞれが異なる問題領域を解決するために存在する。この区別を意識することで、Goのコードをより正確に理解し、その強力な機能を最大限に活用することができるようになるだろう。

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