【PHP8.x】SKIP_DOTS定数の使い方

SKIP_DOTS定数は、PHPのFilesystemIteratorクラスで使用される定数です。FilesystemIteratorは、指定されたディレクトリ内のファイルやサブディレクトリといった要素を一つずつ順番に処理する（反復処理と呼びます）ためのクラスです。多くのファイルシステムにおいて、ディレクトリには「.」（現在のディレクトリ）と「..」（親ディレクトリ）という特別なエントリが存在します。これらのエントリは、実際のファイルやサブディレクトリではなく、ディレクトリ構造内を移動するために用いられるものです。

SKIP_DOTS定数は、このFilesystemIteratorが反復処理を行う際に、上記の特殊な「.」と「..」のエントリを自動的にスキップし、処理の対象から除外するよう指示するために使用されます。これにより、開発者はファイルシステムを走査する際に、これらの余分なエントリを個別にチェックして除外する手間を省くことができます。

この定数をFilesystemIteratorのコンストラクタの第二引数（フラグ）として指定することで、イテレータは実質的なファイルやディレクトリのみを返し、より簡潔かつ効率的に目的の要素にアクセスできるようになります。例えば、ディレクトリ内の写真ファイルだけをリストアップしたい場合などに、余計な「.」や「..」のエントリが混じることなく、目的のファイル名だけを直接取得できるようになるため、コードの可読性と保守性が向上します。

Copy
1<?php
2$iterator = new FilesystemIterator('/path/to/directory', FilesystemIterator::SKIP_DOTS);
3?>

引数なし

引数はありません

戻り値なし

戻り値はありません