【PHP8.x】iconv_strrpos関数の使い方

iconv_strrpos関数は、指定された文字エンコーディングを用いて、ある文字列の中から特定の部分文字列が最後に現れる位置を探し出す関数です。主に、日本語のような複数のバイトで表現される文字（マルチバイト文字）を含む文字列を正確に処理するために使用されます。

標準のstrrpos関数はバイト単位で文字列を処理するため、マルチバイト文字が含まれる場合に、期待する文字位置とは異なる結果を返すことがあります。iconv_strrpos関数は、引数で明示的に指定された、またはPHPの設定から自動的に判断される文字エンコーディングに基づいて文字列を文字単位で解釈するため、このような問題を防ぎ、文字の位置を正確に特定できます。

この関数は、検索対象となる元の文字列、検索したい部分文字列、そして検索を開始する位置を数値で指定します。さらに、文字列の文字エンコーディングを任意で指定することも可能です。エンコーディングを指定しない場合、PHPの内部エンコーディング設定やデフォルトの文字セットが適用されます。

検索対象の文字列内で部分文字列が見つかった場合、iconv_strrpos関数は部分文字列が始まる位置を数値（0から始まる文字インデックス）で返します。もし部分文字列が見つからなかった場合は、falseを返します。そのため、結果を評価する際には、見つからない場合のfalseと、文字列の先頭（0番目の位置）で見つかった場合の0を区別するために、厳密な比較演算子（===）を使用することが推奨されます。この関数は、国際化されたアプリケーションで文字列操作を行う際に、文字エンコーディングの問題を意識することなく、信頼性の高い検索結果を得るための重要なツールです。

<?php
$haystack = "Hello world, this is a test.";
$needle = "o";
$last_occurrence_position = iconv_strrpos($haystack, $needle);
?>

string $haystack, string $needle, ?string $encoding = null

• string $haystack: 検索対象となる文字列
• string $needle: 検索する文字列
• ?string $encoding = null: 文字エンコーディングを指定する文字列 (省略可能、デフォルトは内部エンコーディング)

int|false

指定された文字の最後の出現位置を、バイト単位のオフセットとして返します。見つからなかった場合は false を返します。