【Ruby】算術演算子の書き方と使い方の基本
開発環境
- Ruby version: ruby 3.1.2
Rubyの算術演算子とは
Rubyの算術演算子とは、プログラミング言語などで用いられる演算子のうち、四則演算(加減乗除)などの算術的な計算を行う演算子式です。 加算(足し算)、減算(引き算)、乗算(掛け算)、除算(割り算)、剰余(余り)、べき乗があります。 公式リファレンス:https://docs.ruby-lang.org/ja/latest/doc/spec=2foperator.html
Rubyの算術演算子の書き方
Rubyの算術演算子の書き方は下記になります。
1式1 算術演算子 式2
算術演算子の一覧
Rubyで定義されている算術演算子の一覧は下記となります。
1+a # 正数 2-a # 負数 3a + b # 加算 4a - b # 減算 5a * b # 乗算 6a / b # 除算 7a % b # a を b で割った余り 8a ** b # a の b 乗
Ruby には a++ や ++a のような加算子(インクリメント)、減算子(デクリメント)はありません。代わりに +=, -= を用います。
論理演算子の優先順位
Rubyの演算子には優先順位があります。
1(優先順位が高い) 2:: 3[] 4+(単項) ! ~ 5** 6-(単項) 7* / % 8+ - 9<< >> 10& 11| ^ 12> >= < <= 13<=> == === != =~ !~ 14&& 15|| 16.. ... 17?:(条件演算子) 18=(+=, -= ... ) 19not 20and or 21(優先順位が低い)
1つの式の中で複数の演算が行われるとき、式の各部分は一定の順序に従って評価されます。 例えば、「加算(+)」「減算(-)」より「乗算(*)」「除算(/)」「剰余(%)」「べき乗(**)」のほうが優先順位が高く評価されます。 そのため、加算や減算、乗算や除算などを組み合わせた計算式の場合、上記の優先順位を念頭に入れておかないと想定した通りの動作にならない場合もあるので注意しましょう。
Rubyの算術演算子の使い方
Rubyの算術演算子の使い方について解説していきます。
1num1 = 10 2num2 = 3 3 4puts num1 + num2 # 13 5puts num1 - num2 # 7 6puts num1 * num2 # 30 7puts num1 / num2 # 3 8puts num1 % num2 # 1 9puts num1 ** num2 # 1000
上記はnum1という変数に対して10を代入し、num2という変数に対して3を代入しており、それぞれの算術演算子の計算結果を出力しています。 また、算術演算子を応用したサンプルコードは下記になります。
1tax = 1.10 2price = 4980 3coupon = 1000 4postage = 700 5 6total = ((price - coupon + postage) * tax).floor 7 8puts "購入価格は送料込み#{total}円です。"
ECサイトによくあるようなサンプルコードですが、商品価格とクーポンと送料を合計した後、税率を乗算して購入金額を出力するようなプログラムです。
おわりに
Rubyの算術演算子の使い方を解説してきました。 Webサービスでは様々な計算結果をプログラミングで自動的に計算した結果を表示するなどが当たり前のように使われています。 算術演算子はプログラミングの基本の基本でもあるため、目的の計算結果を出力できるようにしていきましょう。