アングルブラケット(アングルブラケット)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

アングルブラケット(アングルブラケット)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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読み方

日本語表記

山形括弧 (ヤマガタカツコ)

英語表記

angle bracket (アングルブラケット)

用語解説

アングルブラケットとは、一般的にはL字型をした金属製の固定具のことである。ITの分野においては、主にサーバーラックやネットワーク機器などの設置において、機器を固定したり、支えたりするために用いられる。建築やDIYなどの分野でも同様の目的で使用されるが、ITの分野では、機器の安定性や安全性を確保するために重要な役割を担う。

アングルブラケットは、サーバーラックの内部において、サーバー本体やネットワーク機器をラックに固定するために使用されることが多い。サーバーラックは、複数の機器を効率的に収納するために設計されているが、機器をそのままラックに置くだけでは、振動や衝撃によって機器が落下したり、位置がずれたりする可能性がある。アングルブラケットを使用することで、機器をラックにしっかりと固定し、これらのリスクを軽減することができる。

アングルブラケットの形状は、一般的にはL字型をしており、2つの面を持つ。それぞれの面には、ネジ穴が開けられており、一方の面をラックに、もう一方の面を機器に取り付けることで、機器をラックに固定する。材質は、強度と耐久性に優れた金属が用いられることが一般的で、スチールやアルミニウムなどがよく使用される。

アングルブラケットのサイズや形状は、取り付ける機器やラックの種類によって異なる。サーバーラックの規格に合わせて、様々なサイズのアングルブラケットが存在する。また、機器の重量や形状に合わせて、より強度が高いアングルブラケットや、特殊な形状のアングルブラケットが使用されることもある。

アングルブラケットの取り付け方法は、比較的簡単である。まず、アングルブラケットをラックに取り付ける。次に、アングルブラケットを機器に取り付ける。最後に、アングルブラケットとラック、アングルブラケットと機器をネジで固定する。ネジの締め付け具合は、機器の重量や振動の程度によって調整する必要がある。締め付けが弱すぎると、機器が不安定になり、締め付けが強すぎると、機器やラックを損傷する可能性があるため、適切なトルクで締め付けることが重要である。

アングルブラケットは、サーバーラックだけでなく、ネットワーク機器の設置にも使用される。例えば、ルーターやスイッチなどのネットワーク機器を壁や天井に設置する場合、アングルブラケットを使用して機器を固定することができる。これにより、機器の落下を防ぎ、安全な設置環境を構築することができる。

アングルブラケットは、機器の固定だけでなく、ケーブルの整理にも役立つ。アングルブラケットにケーブルを結束バンドなどで固定することで、ケーブルが絡まったり、引っかかったりするのを防ぐことができる。これにより、ケーブルのメンテナンスが容易になり、障害発生時の対応も迅速に行うことができる。

アングルブラケットの選定においては、以下の点に注意する必要がある。まず、取り付ける機器の重量やサイズに合わせたアングルブラケットを選ぶこと。次に、ラックや壁などの設置場所の材質や強度に合わせたアングルブラケットを選ぶこと。最後に、ネジ穴の位置や数など、取り付けに必要な要件を満たしているアングルブラケットを選ぶこと。これらの点に注意してアングルブラケットを選定することで、安全で安定した機器の設置を実現することができる。

アングルブラケットは、ITインフラの構築において、見過ごされがちな部品であるが、機器の安定性や安全性を確保するために非常に重要な役割を担っている。システムエンジニアは、アングルブラケットの役割や選定方法、取り付け方法について理解しておくことで、より安全で信頼性の高いITインフラを構築することができる。また、アングルブラケットを適切に使用することで、機器の寿命を延ばし、メンテナンスコストを削減することも可能になる。

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