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TB(テラバイト)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

TB(テラバイト)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

テラバイト (テラバイト)

英語表記

Terabyte (テラバイト)

用語解説

TBは「テラバイト(Terabyte)」の略であり、データ量を表す単位の一つである。コンピュータが扱う情報量を測定する際に用いられ、データの基本単位であるビット(bit)から派生し、バイト(Byte)、キロバイト(KB)、メガバイト(MB)、ギガバイト(GB)といった単位のさらに上位に位置する、非常に大きなデータ量を指す単位である。システムエンジニアを目指す上で、このTBという単位とそのスケール感は、現代のIT環境においては基礎知識として不可欠である。インターネットの普及とデジタルコンテンツの増加により、世界中で生成されるデータは爆発的に増加しており、TBクラスのストレージ容量は個人利用のデバイスから企業の大規模システムに至るまで、あらゆる場面で標準的なものとして認識されている。データセンターやクラウドサービスでは、TBをはるかに超えるペタバイト(PB)単位のストレージが当たり前になりつつあるが、TBはその規模感を理解する上での重要なステップとなる。

TBは具体的にどれくらいのデータ量を意味するのか、詳細に見ていこう。一般的に、1TBは1000ギガバイト(GB)に相当すると定義されることが多い。しかし、コンピュータの世界では、データの計算が2の累乗を基盤としているため、厳密には1TBを1024GBと計算する場合もある。この違いは、SI単位系(国際単位系)に基づく10進数の接頭辞(キロ、メガ、ギガ、テラなど)と、コンピュータが内部で処理する2進数に基づく接頭辞(キビ、メビ、ギビ、テビなど)が混在していることに起因する。具体的には、1キロバイト(KB)が1000バイトであるのに対し、コンピュータの文脈では1024バイトを指すこともあったように、テラバイトについても同様の状況が見られる。このような混乱を避けるため、国際電気標準会議(IEC)は2進数接頭辞としてキビバイト(KiB)、メビバイト(MiB)、ギビバイト(GiB)、テビバイト(TiB)を定めている。したがって、正確には1テビバイト(TiB)が1024ギビバイト(GiB)であり、1テラバイト(TB)は1000ギガバイト(GB)である。しかし、多くのストレージ製品のカタログやOSの表示においては、TBという表記を用いつつも、実際には10進数ベース(1TB = 1,000,000,000,000バイト)で容量を提示していることが一般的である。例えば、1TBのハードディスクを購入し、それをコンピュータに接続した場合、OS上では約931GBと表示されることがあるのは、この10進数と2進数の計算方式の違いによるものである。システムエンジニアとしては、この違いを認識し、製品の仕様や要件に応じてどちらの計算基準が適用されているのかを正確に判断する能力が求められる。

TBクラスのデータ容量は、現代のITシステムにおいて非常に多岐にわたる場面で利用されている。まず、個人利用のPCにおいても、数TBのハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)が搭載されることはすでに一般的である。高解像度の写真、4Kや8Kといった高画質動画、大容量のゲームソフト、あるいは複数のOSや仮想マシン環境をインストールする場合など、TB級のストレージは現代のデジタルライフにおいて必須の容量となっている。システムエンジニアが開発を行う際にも、仮想マシンイメージ、大量のソースコード、テストデータ、ログファイルなどを保存するために、TB単位の十分なストレージ容量が必要となるだろう。

企業システムにおいては、TBの重要性はさらに増す。例えば、ファイルサーバーでは、従業員が作成する文書、プレゼンテーション、設計データ、画像、動画ファイルなど、膨大な種類のファイルを一元的に管理するために、数TBから数十TB、あるいはそれ以上の容量が求められることが日常的である。データベースサーバーでは、顧客情報、取引履歴、製品データといった企業の基幹業務に関わるデータが日々蓄積され、その容量はTB単位で急速に増加していく。特に、ECサイトやソーシャルメディアなど、ユーザーのアクションが頻繁に発生するシステムでは、ユーザーデータだけでなく、アクセスログやシステムログだけでも数TBに達することも珍しくない。また、災害やシステム障害など万が一のデータ損失に備えるバックアップシステムでは、本番環境のデータを複数世代にわたって保存するため、TBはもちろんのこと、さらに上位のペタバイト(PB)クラスの容量が要求されることも少なくない。ビッグデータ分析基盤やデータウェアハウスでは、過去数年分の膨大な生データを集約し、分析に利用するため、TBをはるかに超えるストレージが前提となる。クラウドストレージサービスも同様で、世界中のユーザーが保存するファイルの総容量はTB、PB単位に容易に達する。

TBという単位は、ストレージ容量だけでなく、データ転送量やメインメモリ容量を議論する際にも関連してくる。ネットワーク帯域が高速化し、データ転送量が増加すれば、例えばクラウド環境間で月に数TBのデータが移動するというシナリオも珍しくなくなる。また、メインメモリについては現状ではGB単位が主流であるが、特定の専門用途、例えば大規模なインメモリデータベースやハイパフォーマンスコンピューティングの分野では、TBクラスのメモリを搭載するシステムもすでに登場し始めている。

このように、TBという単位は現代のITインフラを理解し、その設計、構築、運用を行う上で不可欠な概念である。データは今後も指数関数的に増加し続けると予測されており、TBはすでに一般的な単位である一方で、近い将来にはペタバイト(PB)、エクサバイト(EB)といったさらに大きな単位を日常的に扱うようになることも十分に考えられる。システムエンジニアとして、常に最新のストレージ技術やデータ管理のトレンドを追いかけ、データ容量の計画、管理、最適化に関する知識とスキルを磨いていくことが、情報化社会における成功への鍵となるだろう。データ量の増加に伴い、ストレージの性能、信頼性、コスト、そしてセキュリティといった側面もTBクラスの大容量データを扱う上での重要な検討事項となる。