アンスコ(アンスコ)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

アンスコ(アンスコ)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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読み方

日本語表記

アンスコ (アンスコ)

英語表記

unscored (アンスコアード)

用語解説

アンスコとは、プログラミングやシステム開発の現場で用いられる隠語の一つで、主にアンダースコア(_)を指す言葉である。アンダースコアは文字の一種で、キーボードのシフトキーを押しながら「-」(ハイフン)のキーを押すことで入力できる。

アンスコは、変数名、関数名、ファイル名など、さまざまな箇所で使用される。その用途は多岐にわたり、言語やコーディング規約によって意味合いが異なる場合もある。

例えば、Pythonでは、変数名の先頭にアンスコを一つ付けると、その変数は「内部使用」を意図する変数であることを示すことが多い。これは、外部から直接アクセスされるべきではない変数であることを意味する。アンスコを二つ先頭に付けると、名前修飾(name mangling)と呼ばれる機構が働き、変数名がクラス名などを基に変換される。これにより、サブクラスでの変数名の衝突を防ぐことができる。

C++では、クラスのメンバ変数の末尾にアンスコを付けることで、外部からアクセス可能な変数と区別することがある。ただし、C++の標準規格では、アンスコで始まる識別子(特にグローバルスコープ)はシステム用に予約されているため、一般的には推奨されない。

JavaScriptでは、変数名の先頭にアンスコを付けることで、プライベート変数であることを慣習的に示すことがある。ただし、JavaScriptには言語仕様としてのプライベート変数という概念が存在しないため、あくまでプログラマ間の暗黙の了解として機能する。ES2019でプライベートフィールド(#を付与)が導入されたことで、より明確なプライベート変数の定義が可能になった。

アンスコの具体的な使用例としては、以下のようなものが挙げられる。

  • 変数名: _count, __name, my_variable_
  • 関数名: _calculate, __init__, process_data_
  • ファイル名: _config.py, __init__.py

アンスコは、その使用方法や意味合いについて、チーム内で明確なルールを設けておくことが重要である。コーディング規約でアンスコの使用方法を定義することで、コードの可読性や保守性を向上させることができる。

また、アンスコは、データベースのテーブル名やカラム名にも使用されることがある。例えば、テーブル名にusers_tableのようにアンスコを使用したり、カラム名にuser_idのように使用したりする。データベースにおけるアンスコの使用も、一貫性のある命名規則に従うことが望ましい。

アンスコは、プログラミング言語や開発環境、プロジェクトの規模などによって、その役割や重要性が異なる。しかし、システム開発においては、頻繁に登場する記号であり、その意味を理解しておくことは、コードの理解や記述に役立つ。特に、大規模なプロジェクトや、複数のプログラマが関わるプロジェクトにおいては、アンスコの使用に関するルールを明確にしておくことが重要である。

アンスコは、単なる記号ではなく、コードの意図や役割を伝えるための重要な要素の一つであると言える。そのため、アンスコを適切に使用することで、より高品質なコードを作成することができる。初心者SEは、アンスコの意味と使用方法を理解し、自身のスキルアップに役立ててほしい。

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