【ITニュース解説】Mastering Machine Learning Validation
2025年09月05日に「Medium」が公開したITニュース「Mastering Machine Learning Validation」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
機械学習モデルの精度を正しく評価するには、適切な検証が重要。データセットを訓練用、検証用、テスト用に分割し、交差検証などの手法を用いることで、過学習を防ぎ、汎化性能を高められる。検証データでモデルのハイパーパラメータを調整し、最後にテストデータで最終評価を行うのが効果的。
ITニュース解説
機械学習における検証(Validation)は、構築したモデルが未知のデータに対しても高い精度を発揮できるかを確認するための重要なプロセスだ。モデルを訓練データだけで評価すると、訓練データに過剰に適合(過学習)してしまい、実際の運用時には期待される性能が出せない可能性がある。検証を行うことで、過学習を防ぎ、汎化性能の高いモデルを構築することが可能となる。
検証の基本的な考え方は、データを訓練データ、検証データ、テストデータの3つに分割することだ。訓練データはモデルの学習に使用し、検証データは学習中にモデルの性能を評価し、ハイパーパラメータの調整などに使用する。そして、テストデータは最終的なモデルの性能を客観的に評価するために使用する。テストデータは、モデルの学習や検証には一切使用しない。
データの分割方法にはいくつか種類がある。ホールドアウト法は、データを単純に訓練データとテストデータに分割する方法だ。手軽に実装できるが、データの偏りによってはモデルの性能評価が不安定になる可能性がある。
K分割交差検証(K-fold cross-validation)は、データをK個のグループに分割し、そのうちの1つを検証データ、残りのK-1個を訓練データとして使用する方法だ。このプロセスをK回繰り返し、各回の検証結果を平均することで、より安定した性能評価を行うことができる。Kの値は一般的に5や10が用いられる。
層化K分割交差検証(Stratified K-fold cross-validation)は、K分割交差検証の改良版であり、クラスの割合が均等になるようにデータを分割する方法だ。特に、クラスの分布が偏っている場合に有効である。例えば、ある病気の診断モデルを構築する場合、病気を持っている人のデータが少ない場合がある。このような場合に、層化K分割交差検証を用いることで、各分割において病気を持っている人とそうでない人の割合を均等に保ち、より正確な性能評価を行うことができる。
検証を行う際には、適切な評価指標を選択することも重要だ。評価指標は、モデルの目的やデータの特徴に応じて選択する必要がある。例えば、分類問題では、正解率(Accuracy)、適合率(Precision)、再現率(Recall)、F1スコアなどが用いられる。回帰問題では、平均二乗誤差(Mean Squared Error, MSE)、平均絶対誤差(Mean Absolute Error, MAE)、決定係数(R-squared)などが用いられる。
正解率は、全データのうち正しく予測できた割合を示す。しかし、クラスの分布が偏っている場合には、正解率だけではモデルの性能を正確に評価できない場合がある。例えば、ある病気の診断モデルにおいて、病気を持っている人が全体の1%しかいない場合を考える。このとき、全てのデータを「病気ではない」と予測するモデルの正解率は99%となるが、実際には全く役に立たないモデルである。
適合率は、モデルが陽性と予測したデータのうち、実際に陽性であった割合を示す。再現率は、実際に陽性であるデータのうち、モデルが陽性と予測できた割合を示す。F1スコアは、適合率と再現率の調和平均であり、適合率と再現率のバランスを考慮した評価指標である。
機械学習モデルの検証は、モデルの性能を向上させるための重要なステップだ。適切な検証方法を選択し、適切な評価指標を用いることで、汎化性能の高いモデルを構築し、実際の運用で期待される性能を発揮させることができる。特に、システムエンジニアを目指す初心者にとっては、検証の重要性を理解し、実践していくことが不可欠である。様々な検証方法を試し、それぞれのメリット・デメリットを理解することで、より高度な機械学習モデルの開発に繋げることができるだろう。