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【ITニュース解説】50年以上前の卓球ゲーム「ポン」そのものをニューラルネットワークでクローン化

2025年09月07日に「GIGAZINE」が公開したITニュース「50年以上前の卓球ゲーム「ポン」そのものをニューラルネットワークでクローン化」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

50年前の卓球ゲーム「ポン」を、ニューラルネットワークで再現した「Neural Pong」が登場。従来のAIがゲームをプレイするのとは異なり、Neural Pongはゲームのルールや物理法則そのものを学習。ニューラルネットワークがゲーム自体として機能するのが特徴。システムエンジニアを目指す上で、AIの新たな可能性を示す事例と言える。

ITニュース解説

1972年にアーケードゲームとして登場した「ポン」は、シンプルなルールながらも世界中で人気を博した。この古典的なゲームを、現代のAI技術であるニューラルネットワークを使って再現した「Neural Pong」が公開され、注目を集めている。

従来のAIによるゲームプレイとは異なり、「Neural Pong」の核心は、ニューラルネットワークがゲームのルールや物理法則そのものを学習し、ゲームエンジンとして機能している点にある。これは、AIが単にゲームを攻略するのではなく、ゲームの根本的な構造を理解し、自ら作り出すという点で画期的だ。

ポンは、画面上に表示された2つのパドルを操作し、ボールを打ち合うゲームだ。ボールは画面の端で反射し、相手側のパドルをすり抜けると失点となる。プレイヤーは、パドルを上下に動かし、ボールを相手コートに打ち込むことを目指す。

「Neural Pong」では、このポンの基本的なルールや物理法則を、ニューラルネットワークが学習している。具体的には、ゲーム画面のピクセル情報や、パドルの位置、ボールの速度といったデータがニューラルネットワークに入力される。ニューラルネットワークは、これらの入力データに基づいて、次のフレームにおけるボールの位置や速度、パドルの動きなどを予測する。

この予測を繰り返すことで、「Neural Pong」は、あたかも本物のポンのようにゲームが進行していく。ニューラルネットワークは、大量のゲームプレイデータから学習することで、ボールの反射や速度変化、パドルの操作に対する反応など、ポンの物理法則を徐々に獲得していく。

従来のゲームAIは、事前にプログラムされたルールやアルゴリズムに基づいて動作することが一般的だった。例えば、敵キャラクターの動きや攻撃パターンは、開発者が詳細に記述する必要があった。しかし、「Neural Pong」では、ニューラルネットワークが自律的にルールを学習するため、開発者は明示的にルールを記述する必要がない。

ニューラルネットワークがゲームのルールを学習するアプローチは、ゲーム開発の可能性を大きく広げる。例えば、複雑な物理法則を持つゲームや、予測不可能な要素を含むゲームを開発する場合、従来のプログラミング手法では困難な場合がある。しかし、ニューラルネットワークを活用すれば、より自然でリアルなゲーム体験を提供できる可能性がある。

また、「Neural Pong」は、AI研究の分野においても重要な意味を持つ。ニューラルネットワークが、現実世界の物理法則やルールを学習し、シミュレーションできることを示している。この技術は、ロボット工学や自動運転など、様々な分野に応用できる可能性がある。例えば、ロボットが、事前にプログラムされた動作だけでなく、環境の変化に応じて自律的に行動することを可能にするかもしれない。

「Neural Pong」の開発は、AI技術がゲーム開発やその他の分野に与える影響を示す好例と言える。ニューラルネットワークが、単なるツールとしてではなく、ゲームそのものを創造するエンジンとして機能する可能性を示唆している。今後、このようなAI技術の発展によって、より革新的なゲームやアプリケーションが生まれることが期待される。システムエンジニアを目指す人々にとって、「Neural Pong」は、AI技術の可能性を理解し、未来の技術開発に貢献するためのインスピレーションとなるだろう。

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