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【ITニュース解説】The thing is I love programming ...

2025年09月11日に「Dev.to」が公開したITニュース「The thing is I love programming ...」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

AIによる仕事の自動化が進む中、筆者はプログラミングへの純粋な愛を語る。コードを書く喜びは、効率や競争ではなく、ゼロから何かを生み出す創造性にあるという。AIがどれだけ進化しても、ものづくりへの情熱こそがプログラミングの核心だと説く。

出典: The thing is I love programming ... | Dev.to公開日:

ITニュース解説

AIによる技術革新が急速に進む現代において、システムエンジニアを目指す多くの人々が、自身のキャリアパスやプログラミングの未来について考える機会が増えている。今回取り上げる記事は、そのような状況の中で、プログラミングへの深い愛着と情熱を語る開発者の視点を紹介する。

記事の筆者は、母国ポーランドの活況を呈するIT業界の現状から語り始める。ポーランドには約6万社のテック企業が存在し、その中には10社ほどのユニコーン企業(評価額が10億ドルを超える未公開企業)が含まれる。このような恵まれた環境にありながらも、彼は最近の「AIによる劇的な変化」に直面している。実際、ポーランドの企業の37%が、過去1年間にAIや自動化技術を導入した結果、人員削減を実施したと報告されているのだ。さらに、2021年から2024年の間に、アメリカではテック業界の雇用が約27%も減少したというデータも示されている。

このようなAIによる雇用の影響という、ともすれば不安を感じさせる状況に対し、筆者は自身のプログラミングに対する揺るぎない愛情を結論として述べている。彼は、AIの存在の有無や、それがどれほど仕事に影響を与えるかは、自分にとって本質的な問題ではないと考えている。

筆者にとって、コーディングへの情熱は、競争に打ち勝つこと、生産性を高めること、あるいは他者からの評価や認知を得ることには根ざしていない。彼の愛は、プログラミングという「芸術そのもの」にあると説明する。何もない状態から何かを創り出す美しさ、真っ白なファイルに論理と構造を吹き込み、やがてそれが生きて機能するソフトウェアへと変貌していく過程にこそ、彼は魅力を感じるのだ。ChatGPTやWindsurfといったAIシステムが、人間よりも100倍速く、1000倍優れたコードを生成できるとしても、それは彼にとって重要なことではないと断言している。

プログラミングという行為そのものが、筆者にとって最も純粋な創造の形の一つである。それは、日々の作業を効率化する自動化ツールを構築することであれ、機械学習の可能性を探る実験であれ、あるいはわずか5分の時間を節約するための簡単なスクリプトを書くことであれ、その本質は変わらない。彼はプログラミングを、論理、構造、そして想像力によって紡ぎ出される「詩」のようなものだと表現する。誰にも見られず、誰にも使われず、誰にも評価されなかったとしても、その創造の行為そのものが、費やした一秒一秒に値するとまで言い切っている。

結局のところ、プログラミングは単なる実用性や成果物だけを追求するものではない。それは、自己表現の手段でもあるのだ。筆者はこの考えを、画家とプリンターの例えを用いて説明する。プリンターがどんなに正確に画像を再現できたとしても、画家が絵筆を捨てることはない。それと同様に、AIがどんなに高速にコードを生成できたとしても、彼はコーディングを諦めることはないと言う。彼にとって重要なのは、最も優れていることや最速であることではなく、その技術、その「クラフト(職人技)」そのものへの愛なのだ。

そして筆者は、機械がますます中心的な役割を担うようになっていく世界において、人間が持つそうした情熱、つまり合理的な理由がなくても、ただ「正しい」と感じるからこそ何かを行うという、人間的な「非合理的な愛」を持ち続けることが、これまで以上に重要になるのかもしれないと示唆している。

この解説は、プログラミングが単なるスキルやツールではなく、深い創造性と自己表現の喜びを伴うものであることを示している。システムエンジニアを目指す初心者にとっては、技術の進歩や市場の変化に一喜一憂することなく、プログラミングそのものが持つ本質的な魅力と向き合い、自分自身の情熱を大切にすることの重要性を教えてくれるメッセージだと言えるだろう。技術的なスキル向上はもちろん大切だが、それに加えて、コードを書く喜びや、無から有を生み出す楽しさといった、内面的な動機付けこそが、長期的に学び続け、成長していくための原動力になることを、この記事は示唆している。

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