Webエンジニア向けプログラミング解説動画をYouTubeで配信中!
▶ チャンネル登録はこちら

【ITニュース解説】Restarting Math at 24: My Beginner Journey

2025年09月20日に「Dev.to」が公開したITニュース「Restarting Math at 24: My Beginner Journey」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

24歳で数学の学び直しを始めた筆者の体験記。コーディングや問題解決に不可欠な数学の重要性を再認識し、基礎から学習中だ。プログラミングと連携させ、論理的思考力向上を目指す。遅れても学ぶことの意義を伝える。

出典: Restarting Math at 24: My Beginner Journey | Dev.to公開日:

ITニュース解説

システムエンジニアを目指す初心者にとって、数学と聞くと苦手意識を感じるかもしれない。しかし、ある24歳の挑戦記は、数学が苦手でも、いつからでも学び直しができること、そしてそれがシステムエンジニアのキャリアにおいていかに重要であるかを教えてくれる。この人物はこれまで数学に苦手意識を持っていたものの、コーディング、問題解決、論理的思考の基礎として数学の重要性を認識し、24歳という年齢で一念発起し、数学の学習を再開したのだ。

システムエンジニアが開発するシステムは、論理の積み重ねで成り立っている。プログラムは、与えられた入力に対して、ある一定のルール(アルゴリズム)に従って処理を行い、結果を出力する。この「ルール」を設計する上で、数学的な思考力は不可欠だ。例えば、大量のデータを効率よく処理する方法、特定の条件を満たすデータを高速に検索する方法、複雑な計算を正確に行う方法などを考える際には、アルゴリズムの知識が必要となる。そして、アルゴリズムは数学的な概念、特に離散数学や集合論、論理学といった分野と密接に関わっている。

また、システム開発における「問題解決能力」は、数学学習を通じて大いに鍛えられるスキルだ。システムに予期せぬ不具合が発生した際、その原因を特定し、解決策を導き出すプロセスは、数学の問題を解く手順と非常に似ている。問題を複数の小さな要素に分解し、それぞれの要素がどのように関連し合っているかを分析し、論理的な推論に基づいて解決策を見つけ出す。これは、複雑な方程式を解いたり、幾何学的な問題を証明したりする際の思考プロセスと重なる。数学は、単に計算能力を向上させるだけでなく、物事を論理的に捉え、構造的に考える力を養うための強力なツールとなるのだ。

この人物が数学学習を再開するにあたって、まず取り組んだのは「素数、分数、簡単な代数」といった基礎中の基礎である。これはシステムエンジニアを目指す上でも非常に重要な視点だ。高度な数学の知識が必要になる場面も確かにあるが、その土台となるのは小学校や中学校で学ぶような基本的な概念である。例えば、素数判定のアルゴリズムを理解したり、分数の計算を効率的にプログラムで表現したりする際には、これらの基本的な概念に対する深い理解が求められる。基礎が疎かになっていると、その上に築かれる応用的な知識も不安定なものとなってしまうため、一見遠回りに見えても、基礎を徹底的に固めることが、結果として最も効率的な学習方法となる。焦って難しい内容に進むのではなく、一つ一つの概念を確実に自分のものにしていく姿勢が大切だ。

さらに、この人物が実践している学習方法で特筆すべきは、数学の概念を「コーディング演習と組み合わせる」という点だ。これはシステムエンジニアの学習において非常に効果的なアプローチだと言える。数学の理論だけを机上で学ぶのではなく、実際にその概念をプログラムとして実装してみることで、抽象的な知識が具体的な形となって理解が深まるからである。

具体例を挙げると、素数をテーマにする場合、単純に素数の定義を覚えるだけでなく、「与えられた数が素数であるかどうかを判定するプログラム」や「指定された範囲内の素数をすべて見つけ出すプログラム(エラトステネスのふるいなど)」を実際にコードで書いてみる。そうすることで、素数の性質がどのようにアルゴリズムに落とし込まれるのか、そしてそのアルゴリズムの効率性がどう数値的に評価されるのかを体感的に理解できる。

分数であれば、分数の足し算、引き算、掛け算、割り算を処理する関数を作成してみる。通分や約分といった数学的な操作が、プログラム上ではどのような論理的なステップで表現されるのかを考えることで、数学の規則がコンピュータの命令に変換される過程を学ぶことができる。

簡単な代数、例えば一次方程式を解く場合も同様だ。「x + 5 = 10」のような方程式が与えられたときに、コンピュータがどのようにして未知数xの値を導き出すのか、その手順をプログラムで表現する。変数への値の代入、等式操作のルール、条件分岐といったプログラミングの基本要素が、数学の知識と結びつくことで、より深く、そして実践的に理解が進むのだ。このように、実際に手を動かし、試行錯誤しながらコードを書くことで、数学的な概念が単なる記号の羅列ではなく、具体的な問題を解決するためのツールとして実感できるようになる。

学習を継続する上でのモチベーション維持も重要な課題だが、この人物はブログを通じて「進捗を記録し、発見を共有し、同じように遅れて学習を始めた人とつながる」ことで、この課題を克服しようとしている。自分の学習過程やそこで得た気づきをアウトプットすることは、知識の整理に役立つだけでなく、自身の成長を客観的に認識し、自己効力感を高めることにも繋がる。また、同じ目標を持つ仲間と繋がることで、互いに情報交換をしたり、学習のモチベーションが下がった時に励まし合ったりできる。一人で抱え込まず、コミュニティの力を借りることは、長期的な学習を成功させるための秘訣の一つだと言える。

「学び始めるのに遅すぎることはない」というメッセージは、システムエンジニアを目指す多くの初心者にとって勇気を与えてくれるだろう。プログラミングやIT技術は日進月歩であり、常に新しいことを学び続ける必要がある。その学習の土台として、数学的な思考力は非常に重要な位置を占めている。この人物のように、たとえ過去に苦手意識があったとしても、基礎から丁寧に学び直し、それを実践的なコーディングと結びつけることで、数学は決して難しいだけの学問ではなく、実用的で面白いものへと変化していくはずだ。地道な努力が、将来のシステム開発現場での問題解決能力や、より複雑なシステムの設計能力へと確実に繋がっていくことを信じ、一歩ずつ学びを進めることが、システムエンジニアとしての成功への道を開くだろう。

関連コンテンツ