【ITニュース解説】社会人が2ヵ月の学習で基本情報試験(FE)に挑戦した話
2025年09月15日に「Qiita」が公開したITニュース「社会人が2ヵ月の学習で基本情報試験(FE)に挑戦した話」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
社会人が2ヶ月間(合計約120時間)の学習で基本情報技術者試験に挑戦し、ギリギリで合格した体験談。AWS資格取得者でも計算問題や幅広いIT知識に苦労したが、努力の末に見事合格を果たした。
ITニュース解説
今回のニュースは、ある社会人が2ヶ月という比較的短い学習期間で基本情報技術者試験(FE)に挑戦し、ギリギリではあったものの見事合格したという話題だ。記事では、平日に2時間、休日に3時間学習する生活を続け、合計で約120時間を勉強に費やしたことが報告されている。すでにAWSの資格を持つ筆者にとっても、基本情報技術者試験は「計算問題」や「ITの広い知識」が求められるため、思ったより大変だったと語っている。
システムエンジニアを目指す初心者にとって、この社会人の事例は非常に参考になる。基本情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)が主催する国家試験であり、ITエンジニアとしての基礎力を証明する「登竜門」として広く認識されている。この試験では、コンピュータの基本的な仕組みから、ネットワーク、データベース、セキュリティといった技術的な知識に加え、プロジェクトマネジメント、システム戦略、法務といったITに関連するビジネス側の知識まで、幅広い分野が出題される。ITの仕事に就く上で必要な、体系的な知識と基本的な考え方を身につけることができるため、キャリアの土台を築く上で非常に有効な資格だ。
記事の筆者がAWSの資格を既に持っていたにもかかわらず、基本情報技術者試験を「大変だった」と感じた点は特に注目すべきだ。AWSの資格が特定のクラウドサービスに関する専門知識を深く問うのに対し、基本情報技術者試験はより広範なITの基礎知識を網羅する性質がある。そして、筆者が具体的に指摘した「計算問題」と「ITの広い知識」が、多くの受験者にとってのハードルとなる。
まず「計算問題」についてだが、基本情報技術者試験の午後問題では、アルゴリズムとデータ構造、ネットワークのアドレス計算、データベースの正規化など、単なる暗記では対応できない論理的な思考力や計算力が問われる問題が多数出題される。これらの問題は、問題文の意図を正確に読み取り、与えられた条件に基づいて段階的に答えを導き出すプロセスを理解する必要がある。システムエンジニアの仕事では、複雑な問題を分解し、論理的に解決策を導き出す能力が常に求められるため、FE試験の計算問題は、その基礎的な訓練の場とも言える。実際に手を動かして計算したり、プログラムの動作をトレースしたりする練習を重ねることで、問題解決能力が向上する。
次に「ITの広い知識」という点だが、これは試験範囲の広さそのものを指す。技術的な側面だけでなく、プロジェクトの計画から実行、監視、終結までを管理するプロジェクトマネジメント、ITサービスの品質を維持・向上させるサービスマネジメント、さらには企業の経営戦略や情報セキュリティに関する法律・倫理など、多岐にわたる分野が試験対象となる。システムエンジニアは、単にコードを書くだけでなく、顧客のビジネス課題を理解し、チームで協力しながらプロジェクトを円滑に進める役割も担う。そのためには、技術的な専門知識だけでなく、ビジネス全体を見渡せる広い視野と、様々なステークホルダーとコミュニケーションを取るための共通言語が必要となる。基本情報技術者試験の学習を通じて、これらの幅広い知識をバランス良く習得することは、将来のキャリアにとって大きな強みとなる。
この社会人が2ヶ月という短期間で合格できたのは、計画的な学習と効率的な時間の使い方があったからだろう。合計120時間という勉強時間は、決して膨大ではない。毎日少しずつでも継続し、自身の弱点を把握して重点的に対策を立てることが、短期合格の鍵となる。過去問題を繰り返し解き、出題傾向を掴むこと、苦手な分野は解説をじっくり読み込み、理解を深めること、そして特に計算問題については、解答の手順を正確に覚えるだけでなく、なぜその手順で解けるのかという原理原則を理解することが重要だ。
システムエンジニアを目指す初心者にとって、基本情報技術者試験への挑戦は、自信の獲得にもつながる。ITの基礎知識を体系的に学び、国家資格という形でその能力を証明できた経験は、その後の学習意欲やキャリア形成に良い影響を与えるだろう。この記事が示すように、忙しい社会人でも、明確な目標設定と計画的な努力があれば、この試験を突破することは十分に可能だ。ITの世界へ飛び込むための第一歩として、基本情報技術者試験の学習は、あなたの未来を切り開く貴重な経験となるはずだ。