【ITニュース解説】SQLite Dot command: Once

2025年09月06日に「Dev.to」が公開したITニュース「SQLite Dot command: Once」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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ITニュース概要

SQLiteの`.once`コマンドは、次の1回だけSQLクエリの結果を指定ファイルに出力する。`-e`オプションでテキストエディタ、`-x`オプションで表計算ソフトで結果を開ける。`--bom`オプションは、ExcelでUTF-8文字を正しく表示するためのByte Order Markを付与し、文字化けを防ぐ。

出典: SQLite Dot command: Once | Dev.to公開日:

ITニュース解説

SQLiteの.onceコマンドは、SQLクエリの結果を指定した場所に一度だけ出力するための機能だ。.outputコマンドと似ているが、.outputがその後のすべてのクエリに影響するのに対し、.onceは直後の1つのクエリにのみ適用される点が異なる。

.onceコマンドの基本的な使い方は、出力先のファイル名またはパスを指定することだ。例えば、.once somefile.txtと入力すると、次に実行するSQLクエリの結果がsomefile.txtというファイルに書き込まれる。

1.once somefile.txt
2SELECT printf("Hello %s! Bye, %s!", "world", "mars");

この例では、SELECT文の結果である"Hello world! Bye, mars!"という文字列がsomefile.txtに保存される。

.onceコマンドには、さらに便利なオプションが用意されている。-eオプションを使うと、クエリの結果を一時ファイルに出力し、システムのテキストエディタで自動的に開くことができる。これにより、結果をすぐに確認し、必要に応じて編集することが可能になる。

1.once -e

同様に、-xオプションを使うと、クエリの結果を一時的なExcelファイル(.xlsx)またはCSVファイルとして生成し、Microsoft ExcelやLibreOffice Calcなどのスプレッドシートアプリケーションで開くことができる。データの分析や加工に便利だ。

1.once -x

さらに、--bomオプションは、Unicode文字(UTF-8)を含むデータをExcelファイルに正しく出力するために使用する。Linux環境で-xオプションを使用した場合、生成されるファイルがMicrosoft Excelなどの環境で正しく表示されないことがある。これは、文字エンコーディングの問題が原因だ。--bomオプションは、Byte Order Mark(BOM)と呼ばれる特殊なバイト列をファイルの先頭に追加することで、アプリケーションが正しいエンコーディングを認識できるようにする。

--bomオプションを使用する際は、.mode csvコマンドと組み合わせて使用するのが一般的だ。これにより、出力形式がCSV(カンマ区切り)に設定され、Excelで読み込みやすい形式でデータが保存される。

1.mode csv
2.once --bom filename.xlsx

例えば、データベースに保存されている顧客情報をExcelファイルに出力する場合、--bomオプションを使用することで、顧客の名前や住所に含まれる日本語などのUnicode文字が正しく表示されるようになる。

これらのオプションを理解し使いこなすことで、SQLiteの.onceコマンドは、データの抽出、加工、分析において非常に強力なツールとなる。特に、システムエンジニアを目指す初心者にとって、データベースから必要な情報を効率的に取り出し、さまざまな形式で出力できるこのコマンドは、開発作業を効率化するための重要なスキルとなるだろう。

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