【PHP8.x】validメソッドの使い方

validメソッドは、イテレータの現在の位置が有効かどうかを判定するメソッドです。このメソッドが属するNoRewindIteratorクラスは、既存のイテレータオブジェクトを内包し、そのイテレータの先頭へ巻き戻す操作（rewind）を無効化する機能を提供します。validメソッドの動作は、NoRewindIteratorが内包している元のイテレータのvalidメソッドを直接呼び出し、その結果をそのまま返すというシンプルなものです。イテレータが指す現在の位置に有効な要素が存在する場合にはbool型のtrueを返し、コレクションの終端に達しているなど、これ以上たどる要素がない場合にはfalseを返します。このメソッドは、特にforeach文のようなループ処理において重要な役割を果たします。ループが次の要素へ進むたびに、PHPの内部エンジンがこのvalidメソッドを呼び出して反復処理を継続すべきか判断します。validがfalseを返した時点で、ループは終了します。このように、validメソッドはイテレータを用いた反復処理の制御フローにおいて、現在の状態を検証するための中心的な役割を担っています。

Copy
1<?php
2
3$arrayIterator = new ArrayIterator(['Apple', 'Banana', 'Cherry']);
4$iterator = new NoRewindIterator($arrayIterator);
5
6while ($iterator->valid()) {
7    echo $iterator->current() . PHP_EOL;
8    $iterator->next();
9}

引数なし

引数はありません

bool

現在のイテレータが有効な要素を指している場合は true を返します。要素がない、またはイテレータの終端を超えている場合は false を返します。