【PHP8.x】setPostfixメソッドの使い方

setPostfixメソッドは、RecursiveTreeIteratorが木構造のデータを走査する際に、子を持つ要素（ブランチ）の処理が完了した後に付加する文字列（接尾辞）を設定するメソッドです。RecursiveTreeIteratorは、ディレクトリ構造や多次元配列のような階層を持つデータを、ツリー形式で順番に処理するためのクラスです。このメソッドを用いることで、階層構造の各ブランチの終端に任意の文字列を挿入し、出力形式を柔軟に制御できます。デフォルトでは接尾辞は何も設定されていません。具体的な使用例として、階層データをHTMLのネストしたリストとして整形するケースが挙げられます。ブランチの開始を示す接頭辞に<ul><li>などを設定し、このsetPostfixメソッドでブランチの終了を示す接尾辞として</li></ul>を設定することで、正しい構造を持つHTMLリストを効率的に生成できます。引数には文字列型の接尾辞を一つ渡し、このメソッド自体は値を返しません。

Copy
1<?php
2
3$data = [
4    'A' => [
5        'B' => 'Value B',
6        'C' => [
7            'D' => 'Value D'
8        ]
9    ],
10    'E' => 'Value E'
11];
12
13$iterator = new RecursiveTreeIterator(new RecursiveArrayIterator($data));
14
15// 各要素の行末に "<br>" を追加するポストフィックスを設定します。
16$iterator->setPostfix("<br>");
17
18foreach ($iterator as $line) {
19    echo $line;
20}
21
22?>

string $postfix

• string $postfix: 各パスの末尾に追加する文字列を指定します

void

このメソッドは値を返しません。