一意キー(イチイキー)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

一意キー(イチイキー)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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読み方

日本語表記

いちいキー (イチイキー)

英語表記

unique key (ユニークキー)

用語解説

一意キーとは、データベースのテーブルにおいて、各レコードを一意に識別するためのキーのことである。主キーと似ているが、いくつかの重要な違いがある。データベース設計において、データの整合性を保ち、効率的なデータアクセスを実現するために不可欠な概念であるため、しっかりと理解しておく必要がある。

一意キーの役割は、テーブル内のすべてのレコードが重複しないようにすることである。例えば、顧客テーブルで顧客IDを一意キーとして設定した場合、同じ顧客IDを持つレコードは登録できなくなる。これにより、誤ったデータや重複したデータがデータベースに混入するのを防ぐことができる。

一意キーは、テーブル内の1つまたは複数のカラムで構成することができる。単一のカラムで構成される場合、そのカラムの値はすべてのレコードで異なっている必要がある。複数のカラムで構成される場合、それらのカラムの組み合わせの値がすべてのレコードで異なっている必要がある。例えば、顧客テーブルで「姓」と「名」の組み合わせを一意キーとして設定した場合、同じ「姓」と「名」を持つレコードは登録できなくなる。

一意キーと主キーは、どちらもテーブル内のレコードを一意に識別するためのキーであるが、いくつかの重要な違いがある。まず、主キーはテーブルごとに1つしか設定できないのに対し、一意キーは複数のカラムに設定できる。また、主キーはNULL値を許可しないのに対し、一意キーはNULL値を許可する場合がある。ただし、一意キーにNULL値を許可する場合でも、同じ値を持つNULL値は複数登録できない。例えば、メールアドレスを一意キーとして設定した場合、NULL値は一度だけ登録できるが、複数のNULL値は登録できない。

一意キーを設定する際には、いくつかの注意点がある。まず、一意キーとして設定するカラムは、常に一意な値を持つ必要がある。もし重複する値が存在する場合、一意キー制約違反が発生し、データの登録や更新が失敗する。また、一意キーとして設定するカラムは、できるだけ変更されない値を持つカラムを選ぶことが望ましい。もし頻繁に変更される値を持つカラムを一意キーとして設定した場合、データの更新処理が複雑になる可能性がある。さらに、一意キーは、テーブルのパフォーマンスにも影響を与える可能性がある。一意キーが設定されたカラムに対してクエリを実行する場合、データベースはインデックスを使用して高速にデータを検索することができる。しかし、一意キーの数が増えすぎると、インデックスのサイズが大きくなり、パフォーマンスが低下する可能性がある。

一意キーは、データベース設計において重要な役割を果たす。適切な一意キーを設定することで、データの整合性を保ち、効率的なデータアクセスを実現することができる。システムエンジニアを目指す上で、一意キーの概念をしっかりと理解し、適切に活用できるようになることが重要である。

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