【ITニュース解説】I Automated Amazon Price Tracking With Python And Made My First Flip
2025年09月12日に「Medium」が公開したITニュース「I Automated Amazon Price Tracking With Python And Made My First Flip」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
Pythonを使いAmazonの商品価格を自動追跡し、安くなった時に購入して転売することで、初めての利益を得た。プログラミングで日常のアイデアを実現し、収入にも繋がる具体例だ。
ITニュース解説
Amazonなどのオンラインストアでは、商品の価格が常に変動している。ある商品は数日後には安くなったり、また高くなったりすることが珍しくない。特に欲しい商品がある場合、最も安いタイミングで購入できれば嬉しいが、手動で毎日、あるいは数時間おきにウェブサイトをチェックし続けるのは現実的ではない。こうした手間を省き、効率的に最安値を見つけ出すためのアプローチとして、プログラミングによる自動化が有効となる。
ここで紹介する記事では、Amazonの価格をPythonというプログラミング言語を使って自動的に追跡し、価格が下がった際に商品を購入、それを転売して利益を得た具体的な事例が語られている。これは、単に個人的な買い物に役立つだけでなく、システムエンジニアを目指す上で非常に重要な課題解決のプロセスを学ぶ良い機会となる。
まず、この自動化システムの核となるのは「ウェブスクレイピング」という技術だ。ウェブスクレイピングとは、インターネット上のウェブサイトから特定の情報を自動的に抽出する技術を指す。人間がブラウザを使ってウェブサイトを開き、目で情報を見つけるのに対し、プログラムはウェブサイトの裏側にあるHTMLという構造データを読み込み、そこから必要な部分だけを抜き出す。例えば、Amazonの商品ページにアクセスし、そのページのHTMLの中から商品の現在の価格を示す部分を特定し、その数字だけを取り出すといった具合だ。このとき、ウェブサイトの構造がどのように作られているかを理解することが非常に重要になる。Pythonには、このようなウェブスクレイピングを簡単に行うための「ライブラリ」と呼ばれる便利なツール群が豊富に用意されており、それらを活用することで複雑な作業も比較的少ないコード量で実現できる。
次に、取得した価格データをどう管理するかが課題となる。毎日、あるいは定期的(例えば1時間ごと)に価格をスクレイピングするとして、そのたびに得られる価格情報をただ見て終わりでは意味がない。過去の価格と現在の価格を比較し、変動を追跡するためには、これらのデータをどこかに保存しておく必要がある。簡単な方法としては、CSVファイルのような表形式のテキストファイルに記録する方法がある。さらに、より高度な管理を目指すなら「データベース」という仕組みを利用することもできる。データベースは、整理された形で大量のデータを効率的に保存、検索、更新するための専門的なシステムであり、データの長期的な管理や分析には非常に適している。
データを保存したら、次にそのデータを使って具体的なアクションを起こす仕組みが必要となる。今回の事例では、「価格が特定のしきい値を下回ったら」という条件が重要になる。プログラムは保存された過去の価格データと、新たに取得した現在の価格データを比較し、設定された条件(例えば、「過去最安値を更新した」、あるいは「目標価格を下回った」など)を満たしたかどうかを判断する。もし条件を満たした場合、システムはユーザーに通知を行う。この通知は、メールで送信されたり、スマートフォンアプリの通知として送られたり、あるいは別のメッセージングツールを通じて送られたりするよう設定できる。このように、プログラムが自動で状況を判断し、人間に情報伝達を行うことで、ユーザーは常にウェブサイトを監視する必要がなくなり、重要な価格変動を見逃す心配がなくなる。
これらのプロセス全体を、Pythonというプログラミング言語が支えている。Pythonは、その文法の分かりやすさからプログラミング初心者にも非常に人気がある。さらに、ウェブスクレイピング、データ処理、データベース接続、メール送信など、様々な用途に対応する豊富なライブラリが提供されているため、今回の事例のような多様な機能を持つシステムを構築するのに非常に適している。この自動価格追跡システムは、定期的に実行されるように設定される。例えば、サーバー上で特定の時間に自動的にプログラムが起動するよう設定することで、ユーザーが何も操作しなくてもシステムは常に価格を監視し続けることができる。
この自動化システムを構築する経験は、システムエンジニアを目指す上で多くの学びがある。まず、具体的な課題(Amazonの価格追跡)に対して、どのような技術を組み合わせれば解決できるかを考える「要件定義」と「設計」のプロセスを体験できる。次に、実際にコードを書いてシステムを動かす「実装」のスキルが磨かれる。そして、システムが期待通りに動作するかを検証し、改善していく「テスト」や「運用」の考え方も身につく。今回の事例では、自動化によって得られた情報をもとに実際に商品を購入し、それを「フリップ」(転売)して利益を出すという、具体的なビジネス成果につながっている点も注目に値する。これは、プログラミングやIT技術が単なる技術論に留まらず、現実世界の課題を解決し、新しい価値を生み出す強力なツールであることを示している。
最終的に、このPythonとウェブスクレイピングを組み合わせた自動価格追跡システムは、手動では不可能だった効率と精度で情報収集を可能にし、ユーザーが賢い購買判断を下すための基盤を提供した。これは、あらゆる業界で求められる「業務の自動化」「データの活用」「効率化」といったシステムエンジニアリングの根幹をなす考え方であり、身近な課題を通じて実践的なスキルを習得する絶好の例と言えるだろう。