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TXTファイル(テキストファイル)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

TXTファイル(テキストファイル)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

テキストファイル (テキストファイル)

英語表記

TXT file (ティーエックスティーファイル)

用語解説

TXTファイルは、コンピュータ上で扱われる最も基本的なファイル形式の一つであるテキストファイルのうち、特に装飾や構造を持たない「プレーンテキスト」を保存するためのファイル形式である。ファイル名の拡張子として一般的に「.txt」が用いられる。この形式は、特定のアプリケーションに依存しない汎用性と、どのような環境でも内容がほぼ確実に読み取れる高い互換性を持つことが最大の特徴だ。

TXTファイルは、文字、数字、記号といったテキストデータのみを格納し、文字の色、フォントの種類、サイズ、太字、斜体、下線などの書式情報や、画像、音声、動画といった非テキストデータは一切含まない。そのため、ファイルサイズが非常に小さく、作成や編集も簡単である。Windowsのメモ帳、macOSのテキストエディット(プレーンテキストモード)、Linuxのviやnanoなど、ほぼすべてのOSに標準で搭載されているテキストエディタで開いて編集できる。また、プログラミング用のエディタや統合開発環境(IDE)でも、プログラムのソースコード記述などに広く利用される。

この単純さゆえに、TXTファイルは多岐にわたる用途で活用される。例えば、簡単なメモの作成、一時的な情報の記録、システムやアプリケーションの設定ファイル、プログラムのソースコードの保存、ウェブページのHTMLやCSSファイル、ログファイルの記録などに使われる。システムが生成するログデータは、日時、イベントの種類、エラーメッセージなどをテキスト形式で記録することで、後から人間が内容を読み解き、問題の原因究明やシステムの監視を行う上で非常に役立つ。

TXTファイルの内容は、文字コード(エンコード)によってコンピュータ内部でどのように表現されるかが決まる。一般的な文字コードには、ASCII、Shift_JIS(日本語)、EUC-JP(日本語)、UTF-8、UTF-16などがある。特にUTF-8は、世界中のほぼすべての文字を扱うことができるため、国際的な環境でのデータ交換において標準的な文字コードとして広く利用されている。しかし、異なる文字コードで保存されたTXTファイルを誤った文字コードで開くと、いわゆる「文字化け」が発生し、内容が判読できなくなることがある。

TXTファイルの内部構造は、文字の並びと、それらを区切る「改行コード」によって構成される。改行コードは、テキストの行末を示し、次の行への移行を指示する特殊な制御文字である。主要なOSによって異なる改行コードが使われることがあり、WindowsではCRLF(キャリッジリターンとラインフィードの組み合わせ)、macOS(旧バージョン)ではCR(キャリッジリターン)、Unix/Linux系およびmacOS(現行バージョン)ではLF(ラインフィード)が一般的である。これらの違いにより、異なるOS間でTXTファイルをやり取りした場合に、改行が正しく表示されない、またはテキストがすべて一行で表示されてしまうといった問題が発生することがある。

他のファイル形式と比較すると、TXTファイルの特性がより明確になる。例えば、Microsoft WordのDOCXファイルやリッチテキスト形式のRTFファイルは、文字の色やフォント、段落の体裁、画像などの書式情報を埋め込むことができる。これに対しTXTファイルは書式情報を持たないため、見た目の表現力は劣るが、その分ファイルサイズが小さく、特定のアプリケーションがなくても内容を確認できる普遍性を持つ。また、EXEファイルやJPGファイルのようなバイナリファイルは、コンピュータが直接解釈して実行したり、画像として表示したりするためのデータを含んでおり、人間がテキストエディタで開いても意味のある内容として読み解くことはできないが、TXTファイルは人間が直接読める文字データで構成されている点が異なる。

システム開発においてTXTファイルが果たす役割は大きい。ログファイルとしてシステムの動作状況やエラー情報を記録することで、障害発生時の原因究明や性能分析に役立つ。設定ファイルとして、アプリケーションの動作パラメータや接続先データベース情報などをテキスト形式で記述することで、プログラムを再コンパイルすることなく設定変更を容易に行える。プログラムのソースコードをTXTファイル形式で記述し、バージョン管理システムで管理することで、コードの変更履歴を効率的に追跡し、複数の開発者間での共同作業を円滑に進めることができる。また、CSV (Comma Separated Values) ファイルのように、カンマなどの区切り文字で項目を区切ることで、表形式のデータをTXTファイルとして保存し、異なるシステム間でのデータ交換に利用することも一般的だ。

TXTファイルの最大の利点は、そのシンプルさと普遍性にある。どのようなOSやアプリケーションでも特別な処理なしに読み書きできるため、データの長期保存や異なるシステム間でのデータ交換に適している。また、マクロのような機能を持たないため、悪意のあるコードが埋め込まれて実行されるリスクが非常に低いというセキュリティ上のメリットもある。しかし、書式設定ができないため、視覚的な表現力に限界がある点や、画像や音声などのマルチメディアデータを直接含めることができない点はデメリットと言えるだろう。

総じて、TXTファイルはITシステムにおいて、人間が直接読み書きできる最も基礎的な情報伝達手段であり、そのシンプルさゆえに、データの互換性、持続性、セキュリティが重視される場面で不可欠な存在となっている。システムエンジニアを目指す上で、TXTファイルの特性と適切な利用方法を理解することは、基本的ながらも非常に重要なスキルである。文字コードや改行コードの違いによる挙動の変化を理解し、適切に扱う能力は、システム開発や運用において避けて通れない課題の一つとなるだろう。

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